
肝斑の特徴|シミとの違いや見分け方とは?
頬にできた茶色いシミ、もしかしたらそれは肝斑かもしれません。
肝斑は30~40代の女性に多く見られる肌トラブルで、一般的なシミとは性質が異なります。
メイクで隠そうとしても完全には隠しきれず、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、肝斑の特徴やシミとの見分け方、自宅でできるケア方法から医療機関での治療法までを詳しく解説します。
肝斑に悩む方の適切なケア選びにお役立てください。
Contents
肝斑の特徴

肝斑は、主に女性の顔に現れる褐色の色素沈着です。
以下のような特徴があります。
- 両頬やおでこ、口の周りなど、左右対称に現れる
- 大きさは数センチから顔の広い範囲まで様々
- 薄いベージュ色から濃い茶色まで個人差がある
- 季節によって色の濃さが変化する(夏は濃く、冬は薄くなる傾向)
- 痛みやかゆみなどの症状はない
化粧のノリが悪くなったり、メイクでカバーしにくくなったりすることで、美容上の悩みの原因となることが多いです。
肝斑の原因

女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンのエストロゲンは、メラニン色素を作り出すメラノサイトという細胞を刺激します。
妊娠中は通常の3~4倍ものエストロゲンが分泌され、その影響で肝斑が出やすいです。
特に妊娠後期(妊娠6~9ヶ月)に発症することが多く、「妊娠シミ」とも呼ばれています。
また、ピルを服用している方の約30%に肝斑が見られるというデータもあります。
ストレス
ストレスを感じると、副腎皮質からメラニン色素の生成を促進するコルチゾール(ストレスホルモン)が分泌されます。
その結果、皮膚内のメラニン生成が活性化され、色素沈着が促進されます。
特に仕事や人間関係による慢性的なストレスは、自律神経の乱れを通じてホルモンバランスを崩し、肝斑の原因となることも少なくありません。
摩擦
顔を強くこすることで皮膚のバリア機能が低下し、炎症が起きやすくなります。
この炎症によってメラニン色素が過剰に生成され、肝斑の原因となることがあります。
以下のような習慣が肝斑を引き起こす原因です。
- タオルで顔を強くこする
- メイクを力任せに落とす
- 40度以上の熱いお湯で洗顔する
紫外線
紫外線にはUVAとUVBがあり、特にUVAは真皮まで到達して色素沈着を引き起こします。
これにより、メラニン色素の生成が促進され、既存の肝斑がさらに濃くなったり、範囲が広がったりする原因となります。
既に肝斑がある方は、通常以上に慎重な紫外線対策が必要です。
また、一度肝斑ができた肌は紫外線に対して敏感になっているため、わずかな紫外線を浴びるだけでも色素沈着を起こしやすくなります。
肝斑とシミの違いと見分け方

肝斑とシミは一見似ていますが、いくつかの違いがあります。
最も大きな特徴は、肝斑が左右対称に出現するのに対し、シミは不規則な形で現れることです。
また、肝斑は季節によって色の濃さが変化しますが、シミはあまり変化しません。
肝斑の見分け方として、以下のポイントに注目してください。
- 1.両頬やおでこなど、顔の中心に左右対称に現れているかを確認します。
- 2.境界がぼんやりとしているかを見ます。
- 3.夏に濃くなり冬に薄くなるような季節変化があれば、それは肝斑である可能性が高いといえます。
特徴 | 肝斑 | シミ |
---|---|---|
形状 | 左右対称で境界が不明瞭 | 不規則な形で境界がはっきりしている |
色 | 淡い茶色~褐色(季節で変化) | 濃い茶色~黒褐色(ほぼ変化なし) |
好発部位 | 両頬、おでこ、目の周り | 顔全体、首、手など |
性別 | 女性に多い | 性別問わず |
主な原因 | ホルモンバランス、ストレス、摩擦 | 紫外線、加齢 |
肝斑を予防するための方法

洗顔はやさしく行う
肝斑は肌への摩擦刺激で悪化します。
32℃前後のぬるま湯で、手のひらを使って優しく洗います。
強い力で洗顔すると、メラニン色素の生成が促進され、肝斑が濃くなったり、範囲が広がったりする原因となります。
泡立てた洗顔料を肌に乗せ、円を描くように20秒程度優しくマッサージするのが理想的です。
シャワーを直接顔に当てない
シャワーの水圧による刺激は、肌の炎症を引き起こし、メラニン色素の過剰生成につながります。
手に水を受けて顔を洗うか、洗面台で洗顔するのがおすすめです。
特に肝斑がある部分には直接シャワーを当てず、40℃以上の熱いお湯も避けましょう。
紫外線対策を行う
紫外線は肝斑の大敵です。
SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを毎日使用し、帽子やサンバイザーで物理的に紫外線を遮ることも大切になります。
特に10時から14時の紫外線が強い時間帯は念入りな対策が必要です。
ホルモンバランスを整える
肝斑はホルモンバランスの乱れが主な原因の一つです。
規則正しい生活リズムを保ち、7-8時間の十分な睡眠を取ることが大切です。
睡眠不足やストレスは女性ホルモンの分泌に影響を与え、肝斑を悪化させるため、過度な飲酒や喫煙は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。
ビタミンCを積極的に摂取
ビタミンCには、メラニン色素の生成を抑制し、肝斑の予防に役立つ効果があります。
また、紫外線から肌を守る抗酸化作用もあるため、肝斑対策には欠かせません。
レモン、いちご、ブロッコリーなどから積極的に摂取し、一日の推奨摂取量100mg程度を目指しましょう。
肝斑はセルフケアだけで消える?

肝斑を完全に消すには、セルフケアだけでは難しいです。
その理由は肝斑の色素沈着が肌の深い層まで及んでいるためです。
市販のスキンケア製品の有効成分は表層部までしか到達できず、深層部の色素沈着には十分な効果が期待できません。
特に長期化した肝斑や色の濃い肝斑では専門的なアプローチが必要になります。
しかし、紫外線対策や保湿、優しい洗顔は予防と悪化防止に効果的です。
本格的な改善には医療機関での治療とセルフケアの組み合わせがおすすめです。
肝斑を消す方法

美容治療
フォトフェイシャル(IPL光治療)
肝斑治療に特に効果的な治療法です。
高出力パルス光で色素沈着にアプローチし、メラニン色素を分解します。
従来のレーザー治療より痛みが少なく、ダウンタイムも短いのが特徴です。
エレクトロポレーション
微細な電流で一時的に細胞膜の透過性を高め、美容成分を肌の深部まで届ける治療です。
イオン導入より浸透力が高く、トラネキサム酸などの有効成分を効率的に届けることができます。
これらの治療は単独でも効果が期待できますが、組み合わせることでより高い効果を得られることがあります。
ただし、肌の状態や肝斑の程度によって最適な治療法は異なるため、医師との相談が必要です。
美容内服

トラネキサム酸
肝斑の主要因であるメラニン色素の生成を直接抑制します。
特に女性ホルモンの影響による色素沈着に効果的で、炎症も抑えるため、肌への物理的刺激による肝斑悪化も防ぎます。
シナール(ビタミンC配合錠)
紫外線による肌ダメージを防ぎ、メラニン色素の生成を抑制します。
肝斑の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。
ユベラ(ビタミンE)
血行促進効果により、肌の新陳代謝を高めます。
抗酸化作用で紫外線による肝斑悪化を防ぎ、ストレスによる活性酸素からも肌を守ります。
ハンドレッドドクターでできること
ハンドレッドドクターと提携している医療機関では、フォトフェイシャルとエレクトロポレーションの美容医療を行っています。
フォトフェイシャル | 1回コース(税込) |
---|---|
顔(フォトダブル) | 16,500円 |
首(フォトダブル) | 11,000円 |
顔(フォトトリプル) | 17,600円 |
首(フォトトリプル) | 12,100円 |
エレクトロポレーション(顔+首) | 1回コース(税込) |
---|---|
アンチエイジングコース | 7,700円 |
ベーシックコース | 9,900円 |
トータルコース | 16,500円 |
また、オンライン診療ではトラネキサム酸やユベラ、シナールの処方ができます。
オンライン診療で受診し、薬はご自宅へ直接郵送します。
定期配送も行っており、最大3か月分お得に美肌治療が開始できます。
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処方内容(1日3錠/30日分) | 価格(税込) |
【美肌】美容最強セット ・シナール配合錠 ・ユベラ50㎎ ・ノイロビタン配合錠 ・トラネキサム酸250mg | 6,600円 |
【美肌】ピル内服中美肌セット ・シナール配合錠 ・ユベラ50mg ・ノイロビタン配合錠 | 5,500円 |
【美肌】飲む美肌セット ・シナール配合錠 ・ユベラ50㎎ ・トラネキサム酸250mg | 4,400円 |
【美肌】美肌初心者セット ・シナール配合錠 ・トラネキサム酸250mg | 4,400円 |
【ニキビ】イソトレチノイン20㎎ (1日1錠/30日分) ・イソトレチノイン20mg | 6,600円 |
【ニキビ】ニキビトータル治療セット ・ビブラマイシン100㎎ ・トラネキサム酸250mg ・ユベラ50㎎+好きな塗り薬1つ (ゼビアックスローション2%、ディフェリンゲル0.1%15g、ベピオゲル2.5%15g) | 7,700円 |
まとめ
肝斑は女性ホルモンや紫外線、ストレスによる色素沈着で、左右対称に現れ季節で濃さが変わります。
予防には優しい洗顔、UV対策、ホルモンバランス管理が大切ですが、セルフケアだけでは限界があります。
効果的な治療にはフォトフェイシャルやエレクトロポレーション、トラネキサム酸やビタミンC配合薬が有効です。
早期発見・治療が重要なので、気になる症状は専門医に相談しましょう。
適切な治療と日常ケアの組み合わせで改善が期待できます。
参考文献