
シミができやすい人の特徴とは?肌を守るための予防とスキンケア方法
「最近なんだか、シミが増えてきたような気がする」と心配になることはありませんか?
30代を過ぎると、今まで気にならなかった顔のシミが急に目立ってきと感じる方も少なくないでしょう。
実は、シミができやすい人にはしっかりとした特徴があります。
そして、その特徴を理解して日頃から対策することで、これ以上シミを増やさない肌作りが可能です。
今回はシミができやすい人の特徴と、効果的な改善方法をお伝えします。
Contents
シミができやすい人の特徴

紫外線対策をしていない
紫外線は一年中降り注いでいて、特に春の3月から5月にかけて増えていきます。
冬の乾燥で肌が弱っているところに急に紫外線が増えるので、肌がダメージを受けやすく肌トラブルが起きやすい季節です。
曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、知らず知らずのうちにメラニンが蓄積されて、気がついたらシミだらけ…なんてことになりかねません。
肌に摩擦を与えている
肌に摩擦を与えると、肌の奥にあるメラノサイト(色素を作る細胞)が肌を守るためにメラニンを過剰に作り出してしまいます。
これが炎症後色素沈着となって、シミとして肌に残ってしまうのです。
以下のような普段何気なくやっている行動が、知らないうちにシミの原因になっていることがあります。
- 洗顔時のゴシゴシ洗い
- 化粧水を叩き込むような強いパッティング
- タオルで顔を強くこする
- アイメイクを落とす時の力任せなクレンジング
- マスクによる日常的な摩擦
「しっかり汚れを落とさなきゃ」と思ってゴシゴシこするのは逆効果です。
特に目元は皮膚が薄いので、アイメイクを落とす時も優しく落とすように心がけましょう。
また、マスク生活が続く中で、マスクの摩擦によるシミに悩む女性も増えています。
スキンケアが不十分
スキンケアの不足は、肌の乾燥を招きます。
肌が乾燥すると、紫外線や摩擦などに対するバリア機能が低下し、シミのリスクも上がります。
バリア機能が低下していると、ちょっとした刺激でも敏感に反応してしまって、結果的にメラニンの生成を促進してしまうのです。
化粧水だけでスキンケアを終了している場合は、保湿を見直してみてみましょう。
ホルモンバランスが乱れやすい
妊娠中や出産後、閉経時(更年期)は、女性ホルモンのバランスが崩れやすいです。
ホルモンバランスが崩れると、一時的にではありますが黒色メラニンの生成が高まり、シミが増える可能性があります。
特に妊娠中にできるシミは「妊娠シミ」と呼ばれて、頬や鼻の周りに現れやすいです。
これは体の自然な変化なので完全に防ぐことは難しいですが、適切なケアで悪化を防ぐことができます。
ストレスや睡眠不足が続いている
睡眠不足やストレスもシミを発生させる原因です。
ストレスが続くと体内で活性酸素が増え、これがメラニンを作る細胞を刺激してしまいます。
また、睡眠不足が続くと、肌の修復機能が低下して、ダメージを受けた肌が回復しにくくなります。
肌のためには質の良い睡眠が欠かせません。
シミが悪化しやすい環境

紫外線を浴びやすい
屋外にいることが多い方や、スポーツを楽しむ方は特に注意が必要です。
また、車の運転中も要注意で、窓ガラスは一部の紫外線をカットしてくれますが、完全ではありません。
長時間運転する方は、窓側の頬だけシミが濃くなることがあります。
また、雪山などでは雪の反射で紫外線量が倍増するため、ウィンタースポーツを楽しむ方も油断できません。
乾燥した空気にさらされる
エアコンの効いた室内にずっといる方は、肌の乾燥に気をつけてください。
エアコンの風が直接当たる場所や、湿度の低い環境では、肌の水分が奪われやすくなります。
特に冬場は外気の湿度も下がるため、室内外どちらでも肌が乾燥しがちです。
暖房器具の使用で室内の湿度がさらに下がるため、加湿器を使って湿度を50〜60%に保つと良いでしょう。
加湿器がない場合は、濡れたタオルを干すなど、身近な方法で湿度をコントロールすることが大切です。
マスクや衣類で肌がこすれやすい
コロナ禍でマスク生活が日常になって、「マスクが当たる部分にシミができた」という声をよく聞きます。
これは摩擦による炎症が原因です。
マスクのゴムが当たる耳の後ろや、襟が当たる首元も要注意です。
日常的な摩擦が積み重なると、炎症後色素沈着を起こしてしまいます。
シミを予防する方法

日焼け止めの使用
シミ予防の基本として挙げられるのが、日焼け止めです。
日焼け止めには、SPFとPAという2つの表示があります。
SPFは、肌表面に赤身や炎症を起こすUV-Bを防ぐ強さ、PAは、肌の奥まで届いてしわやたるみの原因になるUV-Aを防ぐ強さを示します。
UV-Aは窓ガラスも通り抜けるため、室内でも注意が必要です。
- 日常生活における散歩や買い物・・・SPF10~20、PA+~++
- 短時間の屋外スポーツやレジャー・・・SPF20~40、PA++~+++
- 炎天下での長時間の外出やマリンスポーツ・・・SPF30~50+、PA+++~++++
大切なのは、毎日続けることと、こまめに塗り直すことです。
朝塗ったから安心ではなく、日焼け止めは汗や皮脂で落ちてしまうため、2〜3時間おきに塗り直しましょう。
メイクの上からでも使えるスプレータイプを活用するのもおすすめです。
正しいスキンケア
スキンケアは優しく行うことが大切です。
洗顔は泡でふんわり洗って、タオルはポンポンと押し当てるように水分をとってください。
化粧水は手のひらで温めてから、優しくプレスするように浸透させましょう。
また、化粧水の後は乳液やクリームでしっかりと保湿をすることも重要です。
ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などの美白有効成分を含むアイテムを取り入れるのも効果的です。
抗酸化作用のある食材を取り入れる
体の内側からのケアも重要です。
美肌に効果的な抗酸化成分と、それを含む身近な食材をご紹介します。
- ビタミンC:柑橘類、キウイ、ブロッコリー、赤ピーマン
- ビタミンE:アーモンドなどのナッツ類、アボカド、オリーブオイル
- リコピン:トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ
- アントシアニン:ブルーベリー、紫キャベツ、なす
- ポリフェノール:緑茶、赤ワイン、ダークチョコレート
特にトマトに含まれるリコピンは、紫外線によるダメージから肌を守る効果が期待できます。
忙しい時は、トマトジュースを飲むだけでも効果的なのでぜひ取り入れてみましょう。
摩擦を与えないように意識する
スキンケアの際は、指の腹で優しく触れるようにすることが大切です。
マスクを選ぶ時は、肌触りの良い素材で、サイズもゆとりのあるものを選びましょう。
きつすぎるマスクは摩擦の原因になります。
また、枕カバーやシーツなどの寝具も、肌に優しい素材を選ぶのがおすすめです。
一晩中肌に触れているものだからこそ、摩擦の少ない綿やシルクなどの天然素材を選びましょう。
シミと似ている症状との違い

肝斑

肝斑は、頬骨の上あたりに左右対称にできる、ぼんやりした茶色いシミのことです。
30〜50代の女性に多く、女性ホルモンの影響が大きいといわれています。
普通のシミと違って、レーザー治療で悪化することもあるので、見分けが大切です。
そばかす

そばかすは、鼻を中心に小さな茶色い斑点がパラパラとできるものです。
遺伝的な要素が強く、子供の頃からあることが多いです。
大人になってから急に現れるシミとは原因が違うので、対処法も変わってきます。
色素沈着

ニキビ跡や傷跡が茶色くなった状態が炎症後色素沈着です。
時間が経てば自然に薄くなることも多いですが、紫外線に当たると濃くなりやすいので注意が必要です。
できてしまったシミの改善方法

美白成分の入ったスキンケア
市販の美白化粧品も効果的ですが、できてしまったシミには医療機関での治療がおすすめです。
ビタミンC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸など、厚生労働省が認可した美白成分を含む製品を選びましょう。
外用薬の使用
皮膚科で処方されるハイドロキノンは、メラニンの生成を抑制し、すでにできてしまったメラニンを薄くする作用も期待できます。
その効果は市販の美白成分の数十倍から100倍といわれていますが、刺激が強いため、必ず医師の指導のもとで使用することが重要です。
内服薬の使用
トラネキサム酸やビタミンC(ハイチオールやシナール)の内服薬も効果的です。
特に、肝斑にはトラネキサム酸とシナールの内服が良く効くといわれています。
体の内側からもアプローチすることで、より効果的にシミケアができます。
美容医療によるシミ取り
「早くシミを取りたい!」という方には、レーザー治療や光治療もあります。
光治療(IPL)では均等な出力で顔全体に照射できるので、安全性高く施術できるのがメリットです。
シミの種類によって最適な治療法が異なるので、専門医に相談するのが一番です。
特に赤みを帯びたシミや炎症を伴うシミは、治療効果が現れにくいという研究結果もあるため、まずは皮膚科や美容皮膚科で正確な診断を受けることが大切です。
まとめ
シミができやすい人の特徴をまとめると、紫外線対策不足、肌への摩擦、スキンケア不足、ホルモンバランスの乱れ、ストレスや睡眠不足などが挙げられます。
ですが、これらの特徴に当てはまっても諦める必要はありません。
以下のような日々のちょっとした心がけで、シミに負けない美肌を作ることができます。
- 毎日の日焼け止めを習慣に
- 優しいスキンケアを心がける
- 抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂る
- 十分な睡眠とストレス解消を意識する
もしシミが気になってきたら、一人で悩まずに皮膚科や美容クリニックに相談してみてください。
専門医のアドバイスを受けることで、あなたに最適なケア方法が見つかります。
参考文献
若くてもシミができる人の特徴と生活上の注意点、効果的な対策と治療も – コラム
シミができやすい人の特徴は?シミができる原因と対処法 – 東京・大阪の美容皮膚科ならFLALU
【医療従事者監修】マスクが原因でシミになるのは本当?対処法についても詳しく解説 | 渋谷美容外科クリニック
シミができやすい人とは?肌の特徴と紫外線だけじゃない原因も紹介 – ラ ロッシュ ポゼ【公式】