カリクレイン系セリンプロテアーゼ
カリクレイン系セリンプロテアーゼ(KLK5、KLK7など)は皮膚の角質細胞に存在する酵素群です。
コルネオデスモソームという細胞接着構造を分解することで角質剥離(デスカメーション)を促し、ターンオーバーを円滑にします。
KLK5は自己活性化によってKLK7やKLK14も活性化し、KLK7は角質同士を接着させるタンパク質(デスモグレインやコルネオデスモシン)を分解します。
これにより古い角質が除去され、肌が滑らかになってくすみが改善されるとともに、バリア機能も維持されます。
ただし、これらの酵素活性が過剰になると、バリアの崩壊や炎症を招くことも報告されており、適度なバランスが重要です 。