有棘層(ゆうきょくそう) 皮膚の表皮を構成する5つの層の内、基底層の上に位置する層です。この層の細胞は基底層で分裂・増殖した表皮細胞(ケラチノサイト)が成長し、棘のような突起で隣接する細胞と結合しています。これらの結合部は「デスモソーム」と呼ばれ、皮膚の強度や柔軟性を保つ役割を担っています。有棘層は、肌のバリア機能や傷の治癒に重要で、外部からの刺激や細菌の侵入を防ぐ働きもあります。