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洗顔のやり方を間違えると肌トラブルに!美肌を守る正しい手順と注意点

洗顔のやり方を間違えると肌トラブルに!美肌を守る正しい手順と注意点

毎日何気なく行っている方も多い洗顔ですが、方法が間違っていると本来の効果を発揮できていない可能性があります。

本記事では肌本来の美しさを引き出すための正しい洗顔方法を学びながら、多くの方が間違えやすいポイントをご紹介します。

洗顔のやり方を間違えるとどうなる?

洗顔 やり方

洗顔の役割とは?

洗顔は単なる「汚れ落とし」だけでなく、肌のバリア機能を守るための大切なステップです。

適切な洗顔は肌のターンオーバーを促進し、次に使うスキンケアの浸透を高めてくれます。

間違った洗顔で起こる肌トラブル

丁寧に洗おうと思うあまり強くこすったり、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったりすると、肌に必要な皮脂まで奪ってしまいます。

その結果、乾燥や赤み・かゆみ・過剰な皮脂分泌などを引き起こし、ニキビや肌荒れが起こりやすい肌になってしまいます。

関連記事:化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

洗顔の基本的な方法

洗顔 やり方

洗顔前の準備

手に付いた雑菌が顔に移らないように、手を清潔にするところから始めましょう。

髪の毛が顔に触れないよう、ヘアバンドやピンで留めておくと便利です。

洗顔料を泡立てる

洗顔料は直接顔につけるのではなく、必ず泡立ててから使います。

手のひらや泡立てネットを使って、きめ細かい泡を作りましょう。

泡は肌と洗顔料の間のクッションになり、摩擦から肌を守ってくれます。

やさしく洗う

泡を顔全体にのせたら、指の腹を使って優しく円を描くように洗います。

力を入れるのではなく、泡の力で汚れを浮かせるイメージです。

特に皮脂の多いTゾーン(おでこ・鼻・あご)は丁寧に、乾燥しがちな目元や口元・頬は軽めに洗うことが大切です。

丁寧にすすぐ

洗顔料が残らないよう、ぬるま湯(32~34℃程度)で20~30回はすすぎましょう

特に生え際や鼻の脇・あごの下など、洗い残しやすい部分は念入りに行うことが大切です。

水分をふき取る

タオルで顔をゴシゴシこすると、肌の表面に小さな傷がつき、バリア機能の低下につながります。

清潔な柔らかいタオルで、押さえるようにして水分を吸い取りましょう。

スキンケア

洗顔後は肌が乾燥しやすいため、1分以内に化粧水をつけるのが理想的です。

肌にうるおいを与えた後は、乳液・クリームで水分の蒸発を防ぎましょう。

肌タイプ別・おすすめの洗顔法

洗顔 やり方

乾燥肌向け

乾燥肌の方は、クリームタイプやミルクタイプの低刺激な洗顔料がおすすめです。

洗顔の回数は1日1~2回に抑え、ぬるま湯を使うことで肌の乾燥を防ぎます。

脂性肌向け

脂性肌の方は、余分な皮脂をしっかり落とすことが大切です。

ただし、洗浄力が強すぎると必要な皮脂が落ちてしまい、かえって皮脂分泌を促進することになりかねません。

弱酸性の洗顔料や、皮脂を吸着する炭や泥配合の洗顔料がおすすめです。

混合肌向け

Tゾーンは脂っぽく頬は乾燥するという混合肌の方は、部位によって洗い方を変えましょう。

洗顔料は中性タイプを選び、Tゾーンはしっかりと、頬は優しく洗います。

週に1~2回、Tゾーンのみ毛穴ケア用の洗顔料を使うのも効果的です。

敏感肌向け

敏感肌の方は、無香料無着色の低刺激洗顔料を選びましょう。

「敏感肌用」「アレルギーテスト済み」などの表示があるものが安心です。

ニキビ肌向け

ニキビに悩む方は、殺菌作用のあるサリチル酸抗炎症作用のあるグリチルリチン酸配合の洗顔料がおすすめです。

ただし、刺激の強すぎるものはニキビを悪化させることもあるため注意が必要です。

洗顔後のタオルは清潔なものを使用し、菌の繁殖を防ぐことも大切です。

エイジングケア向け

年齢とともに気になるハリや弾力の低下には、アミノ酸系の洗顔料がおすすめです。

肌に必要なうるおいを守りながら、優しく汚れを落とします。

関連記事:角栓除去で毛穴はキレイになる?やってはいけない方法とおすすめセルフケア

洗顔時に注意すべきNG習慣

洗顔 やり方

ゴシゴシ洗いはNG

しっかりと汚れを落とすために、力を入れて洗ってしまう方も少なくありません。

しかし肌の表面に小さな傷が付くと、バリア機能が低下し、摩擦や乾燥・紫外線によってさまざまな肌トラブルが起こります。

朝の水洗いは正解?

「朝は寝ている間に出た皮脂を水ですすぐだけで十分」という意見もあります。

しかし、洗顔料が必要かどうかはその人の肌質によって異なります

乾燥肌の方は水洗いで十分な場合もありますが、脂性肌の方は洗顔料を使った方が調子がよい場合もあるでしょう。

熱湯・冷水のデメリット

熱すぎるお湯は必要な皮脂まで落としてしまい、結果として肌が乾燥しやすくなります。

かといって冷たすぎる水では毛穴が閉じて汚れが落ちにくくなるため、32~34℃のぬるま湯が最適です。

洗顔後の保湿タイミング

洗顔後、タオルで水気を取ったら、できるだけ早く保湿しましょう。

洗顔後の肌は水分が蒸発しやすく、放置すればするだけ乾燥してしまいます。

「洗顔後1分以内」を意識して、化粧水などでしっかり保湿することが大切です。

朝と夜の洗顔方法の違い

洗顔 やり方

朝の洗顔は必要か?

朝の洗顔は、寝ている間に分泌された皮脂や汗を取り除き、一日を清々しく始めるためのステップです。

前述の通り、肌質によっては水洗いだけでも十分なこともあります。

自分の肌質に合った対策をするためにも、まずは脂性肌・乾燥肌・混合肌などの判断を適切に行うことが大切です。

夜の洗顔で落としきれない汚れ

メイクや日焼け止めを使った日は、必ずクレンジング剤を使ってメイクを落とします。

ただしクレンジング剤そのものが肌に残ることも多いため、洗顔料を使ってダブル洗顔を行うと安心です。

ダブル洗顔は必要?

基本的にはダブル洗顔が推奨されますが、製品によっては不要としているものも見られます。

ダブル洗顔が不要の製品を、あえて洗顔料でゴシゴシと落としてしまうと、肌に悪影響が及ぶ可能性もあります。

関連記事:肌が乾燥する原因は?スキンケアのポイント・おすすめ成分を紹介

まとめ

正しい洗顔は、美肌づくりの基本中の基本です。

強すぎず弱すぎず、自分の肌に合った方法で丁寧に行うことが大切です。

特に覚えておきたいポイントは

  • 洗顔料はしっかり泡立てる
  • 優しく洗い、ゴシゴシこすらない
  • すすぎはしっかりと
  • 洗顔後はすぐに保湿
  • 自分の肌タイプに合わせた洗顔料と方法を選ぶ

毎日の小さな積み重ねが、将来の肌を大きく左右します。

本サイトでは、このような医師監修による美容・健康の情報を定期的に配信しています。

新商品の先行情報やキャンペーン情報も発信しているので、見逃さないようにしましょう。

参考文献

美白ケアには洗顔が大切!洗顔の効果や美白につながる正しい洗顔方法 
ご存知ですか?間違った洗顔方法による肌トラブル
今日から始める!正しい洗顔: COLUMN-Maison KOSÉ
肌を清潔に保つ方法とは?正しい洗顔の回数と最強パックを知りたい! – PLATHLONE

この記事を書いた人

辺士名 盛之

経歴

三重大学医学部医学科 卒業
千葉内科・在宅クリニック 院長
千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長

診療科目

総合内科、小児科、美容皮膚科、アレルギー科

資格

厚生労働省指定 オンライン診療研修修了
アラガン社公認 ボトックスビスタ注入認定医
アラガン社公認 ジュビダームビスタ注入認定医

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