
シミができやすい人の特徴とは?肌を守るための予防とスキンケア方法
「最近なんだかシミが増えたように感じる」と心配になる方も多いのではないでしょうか。
実は、シミができやすい人には共通する特徴があります。
本記事ではシミができやすい人の特徴を踏まえたうえで、予防方法やスキンケア方法などをまとめてご紹介します。

Contents
シミができやすい人の特徴

紫外線対策をしていない
紫外線対策の不足は、シミができるもっとも大きな原因です。
夏だけ多いと思われがちな紫外線ですが、実は一年中降り注いでいます。
特に3月から5月は、冬の乾燥で肌が弱っているところに紫外線量が増えるため、ダメージを受けやすい点に注意しなければなりません。
短時間の外出だけでなく、曇りの日や雨の日・室内で過ごす日などもメラニンが蓄積されるため、必ず紫外線対策を行わなければなりません。
肌に摩擦を与えている
肌に摩擦を与えると、肌の奥にあるメラノサイト(色素を作る細胞)が活性化し、メラニン色素を過剰に生成します。
これが炎症後色素沈着となって、シミとして肌に残ってしまうのです。
以下のような普段何気なくやっている行動が、知らないうちにシミの原因になっているかもしれません。
- 洗顔時のゴシゴシ洗い
- 化粧水を叩き込むような強いパッティング
- タオルで顔を強くこする
- アイメイクを落とす時の力任せなクレンジング
- マスクによる日常的な摩擦
近年ではマスクを付ける時間が増えたことで、擦れる部分に集中的にシミができてしまう方も少なくありません。
スキンケアが不十分
不十分なスキンケアは、肌の乾燥を招きます。
乾燥によって肌のバリア機能が低下すると、紫外線や摩擦によるダメージを受けやすく、シミのリスクも上がるでしょう。
ホルモンバランスが乱れやすい
妊娠中や出産後・閉経時(更年期)は、女性ホルモンのバランスが崩れやすいです。
ホルモンバランスが崩れると、一時的にではありますがメラニンの生成が高まり、シミが増える可能性があります。
特に妊娠中にできるシミは「妊娠シミ」と呼ばれ、頬や鼻の周りに現れやすい点が特徴です。
完全に症状を防ぐことは難しいですが、適切なケアによって悪化を防ぐことは可能です。
ストレスや睡眠不足が続いている
睡眠不足やストレスもシミを発生させる原因の一つです。
ストレスが続くと体内で活性酸素が増え、メラノサイトが刺激されることでメラニンの生成が促進されます。
また、睡眠不足が続くことで肌の修復機能が低下し、ダメージを受けた肌が回復しにくくなる点にも注意が必要です。
関連記事:シミの原因と正しい対策法|今日からできる効果的な対策とは?
シミが悪化しやすい環境

紫外線を浴びやすい
屋外にいることが多い方や、日常的にスポーツを楽しむ方は特に注意が必要です。
また、車の運転中も要注意です。
紫外線カット効果のある窓ガラスを使用していても、その効果は完全ではないため、窓側の頬だけシミが濃くなるケースも見られます。
雪山などでは雪の反射で紫外線量が倍増するため、ウィンタースポーツを楽しむ方も油断できません。
関連記事:日焼けのしすぎによるリスクとは?対策方法やおすすめの日焼け止めを紹介
乾燥した空気にさらされる
エアコンの効いた室内にずっといる方は、肌の乾燥に注意しなければなりません。
特に冬場は外気の湿度も下がるため、室内外どちらでも肌が乾燥しがちです。
暖房器具の使用で室内の湿度がさらに下がるため、加湿器を使って湿度を50〜60%に保ちましょう。
マスクや衣類で肌がこすれやすい
近年はコロナ禍でマスク生活が日常化し、「マスクが当たる部分にシミができた」という声をよく聞きます。
これは摩擦による炎症が原因です。
マスクのゴムが当たる耳の後ろや、襟が当たる首元も要注意です。
シミを予防する方法

日焼け止めの使用
シミ予防の基本として挙げられるのが、日焼け止めの使用です。
SPFは、肌表面に赤身や炎症を起こすUV-Bを防ぐ強さ、PAは、肌の奥まで届いてしわやたるみの原因になるUV-Aを防ぐ強さを示します。
UV-Aは窓ガラスも通り抜けるため、室内でも注意が必要です。
用途 | SPF | PA |
---|---|---|
日常生活(散歩・買い物) | 10~20 | +~++ |
短時間の屋外レジャー | 20~40 | ++~+++ |
長時間の屋外レジャーやマリンスポーツ | 30~50+ | +++~++++ |
また、朝塗った日焼け止めが汗や水で流れ落ちてしまうことも考え、2~3時間おきに塗りなおすことも大切です。
顔の塗り直しは、メイクの上から使えるスプレータイプも便利です。
正しいスキンケア
スキンケアは、摩擦を加えずにやさしく行うことが大切です。
洗顔料はしっかりと泡立てる、拭き取りはタオルをやさしく押し当てるなど、「擦らない」ように注意しましょう。
また、化粧水は手のひらで温めてからのせると浸透しやすくなります。
ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などの美白有効成分を含むアイテムを取り入れるのも効果的です。
関連記事:洗顔のやり方を間違えると肌トラブルに!美肌を守る正しい手順と注意点
抗酸化作用のある食材を取り入れる
体の内側からのケアも重要です。
美肌に効果的な抗酸化成分と、それを含む身近な食材をご紹介します。
- ビタミンC:柑橘類、キウイ、ブロッコリー、赤ピーマン
- ビタミンE:アーモンドなどのナッツ類、アボカド、オリーブオイル
- リコピン:トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツ
- アントシアニン:ブルーベリー、紫キャベツ、なす
- ポリフェノール:緑茶、赤ワイン、ダークチョコレート
特にトマトに含まれるリコピンは、紫外線によるダメージから肌を守る効果が期待できます。
摩擦を与えないように意識する
スキンケアの際は、指の腹や手のひらで優しく触れることが大切です。
マスクを選ぶ時は、ゆとりのあるサイズを選ぶのがポイントです。
また、枕カバーやシーツなどの寝具も、肌に優しい綿やシルクなどの素材を選びましょう。
さまざまなシミの見分け方
肝斑

肝斑は、頬骨の上あたりに左右対称にできる、ぼんやりした茶色いシミのことです。
30〜50代の女性に多く、女性ホルモンのバランスや摩擦・紫外線などが影響しているといわれています。
一般的な色素沈着とは異なり、レーザー治療で悪化する可能性もあるため、慎重な対応が求められます。
そばかす

そばかすは、鼻を中心に小さな茶色い斑点がパラパラとできる症状です。
遺伝的な要素が強く、子供の頃からある方も多く見られます。
大人になってから急に現れるシミとは原因が異なるため、症状に適した治療が必要です。
色素沈着

ニキビ跡や傷跡など、炎症が起きた後に残る茶色いシミです。
時間が経てば自然に薄くなることも多いですが、紫外線に当たると濃くなりやすいため注意が必要です。
できてしまったシミの改善方法

美白成分の入ったスキンケア
できてしまったシミを効率的に改善するには、医療機関での治療が必要です。
スキンケアを選ぶ際は、ビタミンC誘導体・アルブチン・トラネキサム酸など、厚生労働省が認可した美白成分を含む製品を選びましょう。
医師が監修したものなど、医療機関で購入できるスキンケア製品もおすすめです。
外用薬の使用
皮膚科で処方されるハイドロキノンは、メラニンの生成を抑制し、すでにできてしまったメラニンを薄くする作用も期待できます。
その効果は市販の美白成分の数十倍から100倍といわれていますが、刺激が強いため、必ず医師の指導のもとで使用することが重要です。
内服薬の使用
トラネキサム酸やビタミンC(ハイチオールやシナール)の内服薬も効果的です。
特に肝斑の場合、トラネキサム酸やシナールの内服が効果的といわれており、身体の内側からのアプローチが重要です。
美容医療によるシミ取り
すぐにでもシミを取りたいと感じる方には、レーザー治療や光治療といった選択肢があります。
特に光治療(IPL)は、均等な出力で顔全体に照射でき、安全性の高さも魅力的です。
シミの種類によって最適な治療方法が異なるため、まずは専門医へ相談しましょう。

まとめ
紫外線対策不足・肌への摩擦・スキンケア不足・ホルモンバランスの乱れ・ストレスや睡眠不足など、さまざまな原因によってシミができやすくなります。
日々のちょっとした心がけで、シミに負けない美肌を作りましょう。
- 毎日の日焼け止めを習慣に
- 優しいスキンケアを心がける
- 抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂る
- 十分な睡眠とストレス解消を意識する
もしシミが気になってきたら、一人で悩まずに皮膚科や美容クリニックに相談してみてください。
専門医のアドバイスを受けることで、あなたに最適なケア方法が見つかります。
参考文献
若くてもシミができる人の特徴と生活上の注意点、効果的な対策と治療も – コラム
シミができやすい人の特徴は?シミができる原因と対処法 – 東京・大阪の美容皮膚科ならFLALU
【医療従事者監修】マスクが原因でシミになるのは本当?対処法についても詳しく解説 | 渋谷美容外科クリニック
シミができやすい人とは?肌の特徴と紫外線だけじゃない原因も紹介 – ラ ロッシュ ポゼ【公式】