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ミョウバン

ミョウバン配合デオドラントは注意?肌への影響と他の制汗成分を比較

ミョウバンは古くから使われている制汗・消臭成分ですが、人によっては刺激を感じる方もいるため、使用前にチェックが必要です。

この記事では、ミョウバンの特徴や注意点・他の制汗成分との違いを分かりやすく解説します。

ミョウバンがデオドラントに使われる理由

ミョウバンがデオドラントに使われる理由

ミョウバンの成分

ミョウバンの主成分は硫酸アルミニウムカリウムで、無色・無臭の物質です。

料理のアク抜きや煮崩れ防止に使われる食品添加物の一種であり、肌にも安心して使えます。

その歴史は古く、古代ローマ時代から「制汗剤」として使用されていた歴史があります。

汗やニオイへの作用

ミョウバンの制汗・消臭と2種類の効果を有しています。

  • 制汗効果
    収れん作用により、汗腺が閉じて汗が出にくくなる
    →血管を収縮させ、汗量を抑える
  • 消臭効果
    →特にアンモニアに対して優れた消臭効果を発揮する

ミョウバンは酸性のため、常在菌を保ちつつ有害な菌の繁殖を抑えられます

肌へのダメージも少なく、全身に使用できる点も魅力的です。

関連記事:汗の量が多い原因とは?気になる部位と簡単セルフケアを紹介

ミョウバンが肌に合わないこともある

ミョウバンが肌に合わないこともある

ミョウバンは食品添加物としても使われる肌にやさしい成分ですが、全ての人に肌荒れが起こらないわけではありません。

肌荒れの原因

  • 収れん作用が強すぎて刺激となる
  • 製品の濃度が高すぎる
  • 傷のある肌への使用

特に注意が必要な方

  • 敏感肌の方
  • 子ども(大人より肌が薄くて敏感)
  • アレルギー体質の方
  • 肌に傷がある方

特に使用する部位が化膿・炎症を起こしている場合は、完全に治るまで使用を避けることが大切です。

赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などが続く場合は、皮膚科を受診しましょう。

ミョウバン以外に使われる制汗成分とは?

ミョウバン以外に使われる制汗成分とは?

クロルヒドロキシアルミニウム

塩化アルミニウムのもつ刺激性を弱め、使いやすいよう改善された成分です。

汗を吸収してゲル化することで、汗腺の出口をふさぎ、発汗を抑えます。

塩化アルミニウム

塩化アルミニウムは、多汗症を病院で治療する際に処方されることの多い成分です。

強い制汗効果を持ちますが、肌への刺激が強く、衣服を劣化させることもあります。

フェノールスルホン酸亜鉛

フェノールスルホン酸亜鉛は、制汗効果と殺菌効果の両方を持つ成分です。

汗や皮脂の分泌・雑菌の増殖を抑制し、汗の臭いや皮脂臭を抑えます。

イソプロピルメチルフェノール

イソプロピルメチルフェノール(IPMP)は主に殺菌成分として知られています。

ニオイの原因となる雑菌の繁殖を抑えることに特化しており、制汗効果よりも消臭効果を重視したい方に適しています。

関連記事:足の臭いの原因は?臭う人の特徴や自宅ケアを解説

自分に合うデオドラントを選ぶポイント

成分から選ぶ

ミョウバン

天然由来の成分を好む方におすすめです。

敏感肌の方は、ミョウバンであっても配合量の低いものから試してみると安心です。

クロルヒドロキシアルミニウム

バランスの取れた制汗効果を求める方に最適です。

塩化アルミニウムより刺激が少なく、市販品でもっとも一般的な成分です。

塩化アルミニウム

強い制汗効果が必要な方に合った成分です。

ただし同時に肌への刺激も強いため、医師へ相談し、必要に応じて選ぶことが大切です。

フェノールスルホン酸亜鉛

皮脂による臭いが気になる方やオイリースキンの方におすすめです。

制汗と殺菌の両方の効果が期待できます。

イソプロピルメチルフェノール

汗の量よりもニオイが気になる方に向いています。

よりニオイ対策を重視したい方は、アルミニウム不使用のアイテムを選びましょう。

香りや使用感で選ぶ

デオドラント選びでは、香りと使用感も重要な要素です。

毎日使うものだからこそ、快適に使えるものを選びましょう。

香りの選び方

専門家によると、ニオイでニオイをマスキングするタイプではなく、香りの強くないものを選ぶことが大切です。

  • 香料タイプ
    →体本来の香りを邪魔せず、どんなシーンでも使いやすい
     香水を使う方や、職場で香りを控えたい方におすすめ
  • 微香タイプ
    →さりげない香りでリフレッシュ効果も期待できる
     石鹸の香りやシトラス系が人気
  • 強い香りタイプ
    →ニオイをしっかりマスキングしたい方向け
     香りが混ざると不快になることもあるため注意が必要

使用感の選び方

肌質や好みに合った使用感のアイテムを選ぶことで、長期間快適に使い続けられます。

  • パウダー配合タイプ
    →べたつきが気になる方やオイリースキンの方におすすめ
     汗や皮脂を吸収してサラサラの仕上がりに
  • アルコール配合タイプ
    →朝の忙しい時間でもすぐに乾く速乾性が特徴
     ひんやりとした使用感でリフレッシュ効果も
  • 保湿成分配合タイプ
    →乾燥が気になる方や敏感肌の方に適している
     グリセリンヒアルロン酸などが配合され、しっとりとした仕上がりが特徴
  • ウォータープルーフタイプ
    →汗に強い処方で一日中効果が続く
     シリコン系成分やポリマー配合で肌に密着し、汗をかいても落ちにくい

形状で選ぶ

デオドラントにはさまざまなタイプがあるため、使用シーンや個人の好みによって使い分けることが大切です。

スプレータイプ

広範囲にムラなく噴射でき、全身に使いたいときに向いています。

手を汚さずに使えることから、忙しい朝や外出前にもサッと使えます。

ロールオンタイプ

手軽に塗り直しができ、日中に持ち歩くアイテムとして常備するとよいでしょう。

気になる部分が限定されている方にも向いています。

クリームタイプ

指の間などの細かい部分にも塗りやすく、足のニオイ対策にも使いやすいタイプです。

密着性が高く長時間効果が持続するため、塗り直しのできないシーンでも活躍します。

スティックタイプ

しっかりと肌に密着するため、汗に強く、長時間効果を持続させたい方におすすめです。

さらには消臭成分が密着しやすく、ニオイ対策を重視する方にとっても便利です。

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HUNDRED DOCTORでは、医師と共同開発したドクターズコスメを販売しています。

医学的知見に基づき、ニオイの原因菌や発汗のメカニズムに着目。

成分を厳選し、肌へのやさしさと確かな持続力を両立させました。

 

本来、汗そのものはほぼ無臭で、皮膚の常在菌が汗や皮脂を分解する過程で、においとして感じやすい成分が生まれます。

つまり、汗 × 皮脂 × 菌の組み合わせが、臭いのもととなります。

そこでHUNDRED DOCTORのわき用クリームは、

  • 原因菌の繁殖を抑える成分で、ニオイの発生を根本からケア
  • 皮脂と汗のバランスを整える処方で、菌が繁殖しにくい肌環境をキープ
  • 長時間持続するクリーム設計で、朝のケアだけで日中も快適にサポート

敏感肌にも配慮し、ベタつきにくく使いやすい処方だから、毎日のケアを負担なく続けられます。

汗の臭いが気になるこの季節、セルフケアとしてわき用クリームをお試しください。

 

また、HUNDRED DOCTORではわき用クリームに関する電話医療相談を無料で行っております

使用前や使用中など気になることがあればお気軽にご相談ください。

まとめ

ミョウバンは古くから愛用されている優秀な制汗・消臭成分ですが、人によっては肌に合わない場合があります。

塩化アルミニウムやクロルヒドロキシアルミニウムも視野に入れながら、肌質や悩みに合った成分・形状の製品を選ぶことが大切です。

参考文献

【足の臭い対策】臆せず靴を脱げる生活に変える白い粉「ミョウバン」の活用法 – CANVAS
汗や臭いを抑える!焼ミョウバンの力 | 健栄生活
ミョウバン水を肌に使った時の危険性や子供への影響は? | ママに届ける子育て情報
悩んでいるあなたに!失敗しない制汗剤の選び方 | イオンスタイルオンライン 衣料品・暮らしの品をネットでお買物

この記事を書いた人

朝岡 龍博

経歴

名古屋市立大学 卒業 横浜内科・在宅クリニック 院長 医療法人幸龍家 理事長

診療科目

総合内科、アレルギー科、小児科、耳鼻咽喉科

資格

舌下免疫療法講習会修了 厚生労働省 指定オンライン診療研修修了 緩和ケア研修会修了 難病指定医 麻薬施用者 エピペン処方医

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