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汗の量が多い原因とは?気になる部位と簡単セルフケアを紹介

汗の量が多く悩んでいる方は少なくありません。

発汗にはいくつかの種類があり、原因によって適切な対策が異なります。

特に脇などは気になる方も多いため、対策を学んでおいて損はないでしょう。

本記事では汗の量が多い原因を始め、多くの方が気になる部位や対処法について解説します。

汗の量が多い原因とは?

汗が多くなる背景にはさまざまな要因があり、それぞれに適した対応が求められます。

ストレスや緊張

緊張や不安を感じると交感神経が活性化し、発汗量が増えることがあります。

特に人前で話す場面や初対面の人と接する際は、手や脇などの汗が増える傾向にあります。

体質や遺伝

汗の量は遺伝的な要素も影響します。

家族に多汗傾向の人がいる場合は、自分も生まれつき汗をかきやすい体質になりやすいといえます。

多汗症など病気

原発性局所多汗症のように、疾患が原因となる発汗もあります。

また、甲状腺機能亢進症・糖尿病・更年期障害・低血糖などの疾患も、症状の一つとして多汗が認められます。

関連記事:汗っかきを根本から改善!体質を整える生活習慣と対策を解説

汗の種類ごとの違い

発汗のメカニズムは一つに留まらず、状況に応じて異なる種類の汗が分泌されます。

精神性発汗

緊張・不安・興奮など心理的な要因でかく汗であり、手のひらや脇・足の裏に現れやすい点が特徴です。

温熱性発汗

熱さや運動によって体温が上がったとき、体温調節のためにかく汗です。

短時間で体温を下げるため、全身の汗腺が活性化します。

味覚性発汗

辛いものを食べたときなど、味覚刺激によって誘発される汗です。

主に顔や頭部に集中しています。

汗が気になる場所はどこか

汗の悩みは部位によって異なりますが、PR TIMESの調査によれば、もっとも汗が気になる部位として脇を挙げた人が圧倒的に多いという結果が出ています。

【自分の汗が気になる部位】

1位:脇|81.5%

2位:髪・頭|50.4%

3位:足・足の裏|39.8%

【自分の臭いが気になる部位】

1位:脇|77.4%

2位:髪・頭|48.7%

3位:足・足の裏|38.7%

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000043191.html

関連記事:汗が臭い原因と対策を男女別にわけて解説|匂いの特徴についても

汗の量が多いことで起きる悩み

汗の量が多いと、日常生活にもさまざまな支障をきたします。

服の黄ばみや汗ジミ

脇汗が多いと衣類に汗ジミや黄ばみが残り、時間が経つにつれて洗濯でも完全に落ちなくなります。

服を着たときに周囲から指摘されることもあり、白など明るい色合いの服を選びにくくなることも。

ニオイの不安

汗自体が無臭でも、皮脂や皮膚の常在菌と触れ合うことによりニオイが発生する可能性があります。

また、アポクリン汗腺からのべたべたした汗が多くなると、汗が単独でニオイを発生するリスクも上がります。

周囲の目が気になる

汗ジミやニオイが周りからどう思われているのかが気になり、人との距離を取りたくなる方も少なくありません。

指をさされたり陰口をいわれたりしているのではないかと、周りの目を疑いたくなるのも自然なことです。

特に満員電車やコンパクトな職務スペースでの汗が気になり、心理的な負担が生じるケースも見られます。

不安症やパニック障害など、精神的な疾患で人前に出られなくなってしまう方もゼロではありません。

汗の量が多いときの対策法

手軽にできる対策を日常生活に取り入れれば、汗による不快感を軽減したり、周りの目を気にせず過ごしたりすることにつながります。

制汗剤の使用

制汗剤には汗腺のはたらきを抑える成分が含まれており、汗の量に悩む方の救世主となります。

スプレータイプ・パウダータイプ・ロールオンタイプ・拭き取りタイプなどさまざまな製品が登場しています。

こまめに汗を拭きとる

汗をそのままにしておくと、雑菌の繁殖や皮脂の酸化につながります。

タオルや汗拭きシートで定期的に拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。

生活習慣を整える

規則正しい生活やバランスの取れた食事を心掛けることで、自律神経のはたらきを整え、発汗のコントロールがしやすくなります。

通気性の良い服を着用

吸湿性・速乾性・通気性の高い衣類を着用することで、汗による蒸れやシミ・黄ばみを防げます。

脇の部分に汗取りパッドを貼りつけ、こまめに取り換えることも有効です。

関連記事:気になる汗のにおいの対策について|汗が臭い人と臭くない人の違いとは?

まとめ

汗の量が多い原因には、体質や病気・心理的な要因などさまざまなものがあります。

原因を正しく理解し、自分に合った対策を取り入れることにより、日常生活での不快感を大きく減らすことにつながります。

この記事を書いた人

朝岡 龍博

経歴

名古屋市立大学 卒業 横浜内科・在宅クリニック 院長 医療法人幸龍家 理事長

診療科目

総合内科、アレルギー科、小児科、耳鼻咽喉科

資格

舌下免疫療法講習会修了 厚生労働省 指定オンライン診療研修修了 緩和ケア研修会修了 難病指定医 麻薬施用者 エピペン処方医

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