
脇の皮脂詰まりで臭いが強くなる?臭いを防ぐケア方法と対策とは?
脇の臭いに悩む方はたくさんいますが、中でも毛穴に皮脂が詰まって臭いが強くなるケースも多々見られます。
こうしたお悩みに対処するには、原因を正しく理解し、自分に合った対策をとらなければなりません。
本記事では脇に皮脂が詰まり臭いが発生するメカニズムや、正しいケア方法について詳しく解説します。

Contents
脇の皮脂詰まりで臭いが強くなるのはなぜ?
皮脂が汗が毛穴に詰まると、雑菌が繁殖し臭いの原因物質が次々に生まれてしまいます。
特に脇のような汗腺が多い場所では、体質やケア不足によって皮脂が詰まりやすく、同時に臭いが発生しやすい点に注意が必要です。
顔の毛穴汚れ同様、脇の皮脂詰まりも時間が経つと酸化して黒ずみます。
こうして頑固な角栓となった毛穴は、一朝一夕のケアでは改善できず、常時独特の臭いを発し続けてしまうのです。
そもそも汗はエクリン汗腺・アポクリン汗腺の2種類から分泌されますが、脇はアポクリン汗腺の方が多く、ベタベタとした粘度のある汗が出やすい部位です。
エクリン汗腺から出る汗に比べて皮膚が汚れやすく、他の部位よりも臭いを生みやすくなります。
脇の皮脂詰まりとはどんな状態?
脇の皮脂詰まりとは、汗や皮脂・古い角質などが毛穴に溜まり、出口がふさがった状態を指します。
単に毛穴内部の汚れに留まらず、皮膚表面がぶつぶつと盛り上がったように見えることもあり、触れるとざらついた感触がするケースもあります。
脇のムダ毛は他の部位に比べて太く濃いことが多く、皮脂が排出されにくい状態です。
ここに過剰な自己処理などで肌にダメージが加わると、乾燥を防ぐため皮脂の分泌がさらに増えることになります。
脇は顔などと比べて念入りにケアをしない方も多く、常に皮脂が詰まった状態であることも珍しくありません。
露出が増える季節や運動時などは特に、汗だけでなく皮脂にも注目してケアを行うことが大切です。

皮脂詰まりによる脇の臭いを防ぐケア方法
皮脂詰まりを改善することにより、脇の臭いを予防することにつながります。
脇を清潔に保つ
まずは脇を毎日丁寧に洗い、雑菌の繁殖を抑えることが大切です。
汗をかいたときはこまめに拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。
洗う際に摩擦を与えない
綺麗にしたいからといってゴシゴシ擦ってしまうと、皮膚が傷つき、皮脂の分泌が活発になります。
しっかりと泡立てた石鹸を使い、泡の力で汚れを落とすイメージで洗いましょう。
生活リズムを整える
睡眠不足やストレスが溜まった状態が続くと、皮脂の分泌が活発になります。
また、脂質や糖質の多い食事を避け、ビタミン類を中心としたバランスのよい食事を心掛けることも有効です。
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脇の皮脂詰まり対策方法
脇の皮脂詰まりが気になる方は、制汗剤やスキンケアを見直すことも重要です。
皮脂抑制成分入りの制汗剤を使用
皮脂の分泌を抑制する成分が配合された制汗剤を使うことで、臭いの予防につながります。
- オレアノール酸
- アゼロイルジグリシンK
- エナンチアクロランタ樹皮エキス
- ナイアシンアミド(ビタミンB3)
- グリチルリチン酸2K
制汗剤を購入する際は、パッケージや公式HPで配合成分を確認し、目的に合ったものを選択しましょう。
そもそも皮脂は皮脂腺で生み出され、毛穴を通じて皮膚の表面へと分泌されます。
【皮脂分泌のメカニズム】
- 男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)が皮脂腺のはたらきを活性化する
- 皮脂腺細胞(セボサイト)が皮脂を作りながら成熟する
- 皮脂腺細胞が破裂し、皮脂を放出する
- 毛穴から皮膚表面へと分泌される
皮脂が分泌される際、毛穴の出口が詰まっていると、内部で詰まって炎症やニキビの原因となります。
たとえば先ほど挙げた「オレアノール酸」は、皮脂腺細胞のはたらきをコントロールし、皮脂の過剰な生成を防ぎます。
脇を清潔に保つなどのケアを続けるとともに、外出時などは制汗剤の使用も検討しましょう。
油分の多いスキンケアを避ける
皮脂詰まりの正体は、皮脂や角質・汚れが混ざったものです。
これらが毛穴に溜まったまま、油分の多いスキンケアアイテムを使ってしまうと、毛穴の中の油分が飽和状態となり詰まりを悪化させてしまいます。
まずは「落とす」ケアを最優先とし、同時に皮脂が分泌されにくいよう生活習慣を整えましょう。
脇が乾燥しているために皮脂が多く分泌される場合は、化粧水などで十分に水分を補った上、乳液などかろやかな付け心地のアイテムで保湿することをおすすめします。

まとめ
脇の皮脂詰まりは決して珍しいことではなく、ときに臭いやぶつぶつの原因となります。
正しいケアで皮脂詰まりを解消するとともに、皮脂が過剰に分泌されにくい環境を整えることから始めましょう。