
レチノールとは?効果的な使い方や注意点を解説
「肌をキレイにしたいのにどういうスキンケアをしたらいいのか分からない…」
「いつまでも若々しい肌を保ちたいけど何をしたらいいの…」
皆様一度は悩まれたことがあるのではないでしょうか?
私もずっと悩んでいました。
20代前半はくすみが気になり、ファンデーションで誤魔化してもすっぴんになると黄ぐすみが目立って「日焼けした?」と言われることもありました。
20代後半からはさらにシワやたるみまで加わって悩みは深刻になる一方でした。
高価な化粧品を次々と試しても満足できる変化は見られなかったです。
そんな時に「レチノール」を使い始め、周りから「肌が明るくなった!」と褒められることが増えて私自身も効果を実感しました。
それから10年間、私のスキンケアにはレチノールが欠かせません。
今回の記事では、肌をキレイにしたい、いつまでも若々しい肌を保ちたい方におすすめのレチノールについて、効果的な使い方や注意点を解説していきたいと思います。
レチノールとは?

レチノールとは、ビタミンAの1種です。
外用剤として肌に塗ることで肌の光老化を改善し、アンチエイジング効果のある成分です。
日本ではシワに有効な外用剤成分として、2017年に厚生労働省から認可されました。
最近では医療機関専売化粧品だけではなく、ドラッグストアなどで売られている市販の化粧品にも配合されるようになり、身近な存在になってきています。
レチノールはその効果の強さによって大きく5種類に分けられます。
- パルミチン酸レチノール
- 酢酸レチノール
- レチノール
- レチナール
- レチノイン酸(トレチノイン)
下にいくほど肌への反応刺激が強くなりますが、効果も高くなります。
日本で認可されているのは上から3つまでで、レチノイン酸は医薬品として病院でしか処方されません。
レチノールを肌に塗ると、A反応と呼ばれる皮膚症状が起こります。
この反応がどの程度出るかは、同じ外用剤を同じ量で塗っていても個人差があります。
代表的なA反応は以下の通りです。
- 肌の赤み
- 痒み
- ニキビ
- 乾燥
- 皮剥け
- ヒリヒリとした痛み
トレチノインはレチノールの約100倍の効果を持つと言われている強力な成分です。
アメリカではシミ・シワの改善目的でトレチノインが使われています。
ですが、日本人には皮膚への刺激が強いため、日本ではトレチノインの代わりにレチノールが使われることが多いです。
パルミチン酸レチノール、酢酸レチノールは、ビタミンAの中でも刺激性が低く、また外用剤として成分の安定性が高いため、市販の化粧品にもよく配合されています。
これらの成分ではA反応はほぼ見られませんが、効果の強さもマイルドになります。
関連記事:スキンケアを正しい順番で行う理由|基本の順番を朝と夜に分けて紹介!
レチノールの主な効果

レチノールはこんなお悩みがある方におすすめです。
- シミやそばかすが気になる
- 小ジワが増えてきた
- 肌のくすみや色ムラが気になる
- 肌に血色感がない
- 肌のハリツヤがない
- たるみが気になる
- 美白、美肌にしたい
- ニキビや毛穴を改善したい
- 脂性肌や乾燥肌でメイク崩れが気になる
ほとんどの方が一つは当てはまる悩みではないでしょうか?
レチノールのどういった効果でこれらの幅広い悩みにを解決できるか紹介します。
抗酸化作用
レチノールには体内の活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。
活性酸素が増えるとシミやシワ、肌荒れなどの原因になります。
レチノールを塗ることでこれらの老化サインを改善・予防が可能です。
ハリや弾力を与える
レチノールは肌にハリと弾力を与える効果があります。
肌の土台となる真皮層まで浸透し、コラーゲンやヒアルロン酸を作る線維芽細胞に働きかけます。
その結果、肌の弾力を支えるコラーゲンや、潤いを保つヒアルロン酸の産生を促すことが可能です。
これらの成分が増えることで、気になる小ジワを改善し、ふっくらとした若々しい肌へと導いてくれます。
うるおいを高める
レチノールには、肌本来持つ保湿力を高める効果があります。
ZO®︎SKIN HEALTH開発者のオバジ先生によると、アジア人の肌は繊細で保湿ケアの仕方を間違えやすいそうです。
多くの方が乾燥肌に悩んで保湿剤をたくさん塗りがちですが、それがかえって肌を敏感にしてしまうことがあります。
大切なのは肌が本来持っている保水力を高めることです。
レチノールを使うと肌の内側で天然の保湿成分が作られ、表面から深層部までしっかりと水分を閉じ込められるようになります。
その結果たくさんの保湿アイテムに頼らなくても、化粧水だけでしっとりとした潤い肌を保てるようになるんです。
ターンオーバーを促進
レチノールには、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)を促進する効果があります。
古い角質がスムーズに取れて新しい肌細胞が元気に生まれ変わることで、気になるメラニン色素も自然と排出されるのです。
さらに余分な角質が取れることで、他のスキンケア成分も肌に浸透しやすくなります。
その結果、くすみのない透明感のある艶やかな肌へと変化し、色素沈着や薄いシミ、ニキビなどの肌悩みも改善が期待できます。
皮脂の分泌制御
オバジ先生によると、多くの方が気づかないうちに皮脂過剰に悩んでいるそうです。
この過剰な皮脂は肌トラブルの大きな原因です。
レチノールには、この過剰な皮脂分泌を正常化する働きがあり、ニキビの原因となる毛穴の詰まりが解消されます。
開いた毛穴も引き締まり、過剰な皮脂によるテカりも抑えられ、サラッとした健康的な肌に整えます。
炎症を抑える
レチノールには、赤みやほてりなどの肌の炎症を鎮める効果があります。
実は、多くの日本人に見られる『たくさんのスキンケア用品を重ね塗りする習慣』が、かえって肌の炎症を引き起こすことがあるんです。
特に乳液やクリームといった油分の多い製品を必要以上に使うことで、肌の防御機能が低下してしまいます。
レチノールはこの乱れた肌のバランスを整え、自然な潤いを保ちながら炎症を抑えてくれます。
血行促進
レチノールは肌の内側で新しい血管を作り出す特別な力があります。
これは同じ抗酸化作用を持つビタミンCにはない、レチノール(ビタミンA)だけの特徴です。
年齢とともに減る肌の血管が新しく生まれ変わることで、肌の奥まで酸素や栄養が届き、黄ぐすみが改善され、明るく健康的な肌色へと変化していきます。
特に血行の悪さを感じている方は、透明感のあるみずみずしい素肌への変化を実感できるでしょう。
レチノールの効果的な使い方

レチノールを効果的かつ安全に使うには以下のポイントに気をつけましょう。
濃度が低いものから使う
多くの方の肌はビタミンAが不足しているため、いきなり高濃度の製品を使うとA反応が強く出る可能性があります。
特に乾燥肌やアトピーの方はA反応が出やすい傾向があるので、まずは濃度の低いものから徐々に肌を慣らしていきましょう。
継続して使う
レチノールは継続して長期に使うことで、大きな効果を出すことが可能です。
私たちの肌は毎日紫外線や環境刺激にさらされているため、レチノールによるケアも継続的に行う必要があります。
特に低濃度のレチノールは短期間では変化を感じにくいかもしれませんが、年単位で使い続けることで確実に違いを実感できます。
保湿ケアを十分にする
レチノールを使い始めると赤みやヒリヒリ感、乾燥などが気になることがありますが、適切な保湿ケアでこれらの不快な症状を和らげることが可能です。
特にセラミドを含む保湿剤はレチノールとの相性が良く、肌のバリア機能を補いながら刺激を和らげてくれます。
ただし、以下の点に注意しましょう。
- 目元や口元には特に注意を払い、事前に保護用の保湿剤を塗っておく
- ニキビや脂性肌の方は油分の多い保湿剤を避け、水分保持タイプを選ぶ
皮脂コントロールとpH調整
レチノールの効果を高めるには、過剰な皮脂を抑え、肌のpH(酸性度)を整えることが大切です。
健康な肌は弱酸性で、この状態でレチノールは最も効果を発揮します。
ニキビ肌や皮脂過剰な方には、グリコール酸やサリチル酸配合の洗顔料や化粧水を併せて使用することがおすすめです。
これらを使うことでレチノールの浸透力がアップします。
食事からもビタミンAを摂取
レチノール(ビタミンA)は、肌の外側からのケアだけでなく、食事からの補給も重要です。
ビタミンは体内でほとんど作られないため、外からの摂取が必要になります。
肌に直接塗る外用の方が即効性はありますが、内側と外側の両方からビタミンAwo摂取することがより効果的です。
以下の食品にビタミンAが多く含まれているため意識的に摂り、肌の内側からもレチノールの働きをサポートしましょう。
- レバー
- 卵
- ニンジン
- ほうれん草
- かぼちゃ
- パプリカ
関連記事:肌質改善とは?セルフケアやお悩み別の治療方法を紹介
レチノールがヒリヒリするのは副反応?アレルギー?

レチノールを使い始めると赤みやヒリヒリ感、皮むけなどが出ることがありますが、これは『A反応』と呼ばれる肌が良い変化に向かう過程での正常な反応です。
特に肌のビタミンA濃度が低い方ほど、この反応が出やすい傾向にあります。
肌が火照ったり少し腫れぼったく感じたりすることもありますが、これもアレルギー反応ではありません。
レチノールは私たちの肌に元々含まれている成分で、血液中にも微量存在しているため、アレルギーを引き起こすことは極めて少ないとされています。
心配な場合は安心して続けられるよう、専門家に相談することをおすすめします。
レチノールを使用するときの注意点

紫外線ケアを十分にする
レチノールを使う際に最も気を付けたいのが紫外線対策です。
レチノールを使うことで肌を紫外線から守るメラニン色素が減少するからです。
その結果、肌は紫外線の影響を受けやすくなり、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 肌の細胞が傷つきやすくなる
- 深刻な日焼けを起こしやすくなる
- 治りにくいシミができやすくなる
特に、A反応が出ている時期はより注意が必要です。
そのため、以下の紫外線対策を必ず行いましょう。
- SPF・PAの高い日焼け止めをしっかり塗る
- 日傘や帽子で物理的に紫外線を防ぐ
- 出来るだけ直射日光を避ける
妊娠中や妊活中
レチノールは妊娠中や妊活中の方は使用を控えるべき成分です。
ビタミンAの過剰摂取が赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があるためです。
特に内服薬としての影響は明確に報告されています。
肌に塗るレチノールは使用量や吸収量が少ないため、リスクは比較的低いとされています。
ただし、現時点ではレチノールの外用が完全に安全であるという科学的な証明はまだありません。
そのため、医療の現場では以下の方々にはレチノールの使用を控えていただいています。
- 妊活、妊娠中の方
- 避妊をしていない妊娠可能な方
赤ちゃんの健康を第一に考え、念のため控えましょう。
使用のタイミング
レチノールは基本的に夜の使用がおすすめです。
これは、ターンオーバーが睡眠中に活発になるため、レチノールの効果をより高められるからです。
ただし、紫外線対策を徹底すれば朝の使用も可能です。
A反応は使用時間によって現れるタイミングが変わってきます。
- 夜の使用
昼から午後にかけて皮むけが目立つ - 朝の使用
夜に皮むけが目立つ
なので、人と会う機会が多い昼間に皮むけを避けたい場合は、朝に使用すると皮むけのタイミングを夜にずらせます。
自分のライフスタイルに合わせて使いやすい時間帯を選ぶことが大切です。
レチノールの濃度
レチノール製品の濃度は、肌の状態や目的によって使い分けることが大切です。
濃度が高くなればなるほど、効果は実感しやすくなりますが、同時にA反応も強くなる傾向があります。
低濃度のレチノールは、以下のような方におすすめです。
- 肌のツヤや透明感を高めたい方
- 穏やかなケアをじっくり続けたい方
- レチノールを初めて使う方
一方、高濃度のレチノールが適しているのは以下の方です。
- 毛穴の開きが気になる方
- ニキビや小じわが気になる方
- シミやたるみにアプローチしたい方
- 比較的短期間で効果を実感したい方
例えば、結婚式など特別なイベントを控えていて、数ヶ月で効果を出したい場合は、高濃度のレチノールを選ぶことも検討できます。
ただし、A反応も強く出る可能性があるため、ご自身の生活スタイルと相談しながら、適切な濃度を選ぶことが大切です。
アトピーや敏感肌
アトピーや敏感肌の方は肌の防御機能が弱くなっているため、レチノールの使用には特別な注意が必要です。
高濃度のレチノールをいきなり使用すると、以下のリスクがあります。
- 肌の炎症が強く出る
- 肌荒れがひどくなる
- シミになりやすい
デリケートな肌の方は必ず低濃度のレチノールからスタートしましょう。
肌の様子を丁寧に観察しながら、ゆっくりと時間をかけて濃度を上げていくことで、安全に肌を強くしていくことができます。
具体的な濃度の選び方や使用方法については、肌の状態を正確に把握できる専門家に相談することをおすすめします。
A反応が辛い時の対応
レチノールによるA反応が強く出て辛い時は、我慢せずに使い方を見直すことが大切です。
効果を早く実感したい気持ちは分かりますが、強い反応を我慢して使い続けることは、かえって肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
赤みや皮むけなどの見た目の変化は、日常生活や対人関係でストレスの原因になることもあります。
そんなときは、以下のような方法でA反応を和らげることが可能です。
- レチノールの使用頻度を減らす(毎日から週2-3回に)
- より低濃度の製品に切り替える
- 肌に優しい保湿剤を併用する
首など顔以外への使用
顔のケアで効果を実感すると、首のシワ対策にもレチノールを使いたくなりますよね。
首にもレチノールを使うことは可能ですが、首は顔と比べて非常に繊細な部分でA反応が出やすいです。
また、以下のような問題が起こりやすくなります。
- 無意識に掻いて傷つけてしまう
- 予想以上に強い反応が出る
- シミになりやすい
そのため、首へのレチノール使用は肌に優しいパルミチン酸レチノールがおすすめです。
刺激が少なく、ゆっくりと効果を実感できるタイプなので、デリケートな首のお手入れに適しています。
関連記事:ケミカルピーリングとは?セルフで行う際の効果と注意点を解説
まとめ
レチノールを使用することで、衰えてしまった皮膚本来の持つ機能を正常化させ、ハリツヤのある健やかで美しい肌を育てることができます。
小ジワ、シミ、肌の色ムラやくすみ、毛穴、ニキビ改善、脂性肌、乾燥肌、たるみの改善など多様な効果を期待できる有効な成分です。
肌をキレイにしたい、いつまでも若々しい肌を保ちたい方は、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。
参考文献
化粧品でよく聞くレチノールとは?その効果や使い方について解説。
レチノールとは?肌への効果・副作用・使い方のコツを詳しく解説! | CLINIC FOR
レチノールはどう使うのが正解? 今更聞けない効果や副反応を徹底解説|CI:LABO美研