「これ全部使わないといけないの？」「どれが本当に必要なの？」と悩んだことはありませんか？

デパートのコスメカウンターやドラッグストアの化粧品コーナーに行くと、たくさんの基礎化粧品に圧倒されますよね。

しかし、実は肌質や悩みによって本当に必要なアイテムや種類は異なります。

この記事では、エイジングケアを始めたいけれど何を選んでいいかわからないという方へ、基礎化粧品の選び方から正しい使い方までをご紹介します。

基礎化粧品の種類

まずは基礎化粧品の種類と、それぞれの役割を確認していきましょう。

クレンジング

クレンジングはメイクや日中の汚れを落とすスキンケアの重要な第一歩です。

肌質に合ったタイプを選ぶことで、肌トラブルを防ぎながら効果的に汚れを落とせます。

• オイルタイプ：ウォータープルーフメイクに効果的。脂性肌は軽いテクスチャー、乾燥肌は保湿成分配合がおすすめ。
• ミルクタイプ：低刺激で敏感肌・乾燥肌向き。ナチュラルメイクに適しています。
• ジェルタイプ：さっぱり使用感で脂性肌・混合肌向き。毛穴汚れにも効果的。
• バームタイプ：固形で温度で溶けるタイプ。乾燥肌に最適で保湿しながらメイクオフできます。

洗い残しは肌トラブルの原因になる一方で、必要な油分まで奪いすぎると肌が乾燥してしまいます。

メイクをしっかり落としながらも、肌に優しいクレンジング選びがポイントです。

洗顔

クレンジングで落としきれなかった汚れや皮脂を洗い流します。

泡立ちのよいタイプを選んで、しっかり泡立てて優しく洗うことが大切です。

ゴシゴシこすると肌を傷めてしまうので要注意です。

朝は夜ほど皮脂が多くないため、洗浄力の穏やかなタイプを選ぶと良いでしょう。

導入美容液

化粧水の前に使うことで、その後のスキンケアの浸透を助けるアイテムです。

拭き取りタイプのものもあり、古い角質や汚れを取り除いて肌表面を整えます。

必須アイテムではありませんが、化粧水の効果を高めたいときや、肌のコンディションを整えたいときに活躍します。

化粧水

洗顔後の乾いた肌に水分を与え、うるおいを補給します。

さらさらとしたローションタイプから、とろみのあるタイプまで様々です。

肌の奥まで水分を届けることで、次に使うアイテムの浸透もサポートしてくれる、基礎化粧品の中でも特に重要なアイテムです。

美容液

高濃度の有効成分を配合し、ピンポイントで肌悩みにアプローチする特化型アイテムです。

シミ、シワ、たるみ、毛穴など、気になる悩みに合わせて選びます。

1本で複数の悩みに対応するオールインワンタイプもありますが、特定の悩みを集中的にケアしたい場合は、その悩みに特化した美容液を選ぶとより効果的です。

乳液

油分を含み、水分と油分のバランスを整えながら肌をなめらかに保ちます。

化粧水で与えた水分を逃さないようにフタをする役割もあります。

脂性肌の方は軽めのテクスチャーを、乾燥肌の方はしっとりタイプを選ぶと良いでしょう。

クリーム

乳液よりも油分が多く、しっかりとしたうるおいを与えながら肌を保護します。

特に乾燥が気になる部分や、夜のスキンケアの仕上げに使うのがおすすめです。

冬場や乾燥が気になる季節には心強い味方になりますが、夏場や脂性肌の方には重すぎることもあります。

日焼け止め

紫外線から肌を守る必須アイテムです。

紫外線は肌の老化を早める最大の原因と言われているため、エイジングケアをするなら一年中使いたいアイテムになります。

日常使いなら白浮きしにくく、化粧下地を兼ねたタイプが便利です。

関連記事：肌が乾燥する原因は？スキンケアのポイント・おすすめ成分を紹介

基礎化粧品とは？

基礎化粧品とは、メイクアップの前に使用する、肌を整えるためのスキンケアアイテム全般を指します。

クレンジングから日焼け止めまで、幅広い製品が含まれます。

肌は常に新しい細胞に生まれ変わっていますが、年齢とともにターンオーバーは遅くなるんです。

また、紫外線や乾燥、ストレスなどの外的・内的要因によってダメージを受けることもあります。

基礎化粧品は、そんな肌を守り、整え、本来の美しさを引き出す大切なアイテムです。

基礎化粧品の正しい使い方

いくら良い基礎化粧品を選んでも、使い方が間違っていては効果が半減してしまいます。

ここでは正しい使い方をご紹介します。

スキンケアの基本ステップ

基本的なスキンケアの順番は以下の通りです。

1. クレンジング（夜のみ）
2. 洗顔
3. 導入美容液（使用する場合）
4. 化粧水
5. 美容液
6. 乳液
7. クリーム
8. 日焼け止め（朝のみ）

基本は「水分量の多いものから少ないもの」「テクスチャーの軽いものから重いもの」の順に使うことです。

これにより、成分が肌に浸透しやすくなります。

また、肌の水分を閉じ込めるために、洗顔後は化粧水などで素早く水分を補給するのがポイントです。

タオルで顔を拭いた後、30秒以内に化粧水をつけるよう心がけましょう。　

朝と夜で変えるべきポイント

朝のスキンケアは肌を守ることを意識し、夜は肌を休ませ、修復することを意識するのがおすすめです。

朝は洗顔→化粧水→乳液→日焼け止めというシンプルなステップでも十分です。

忙しい朝でもしっかり日焼け止めを塗ることが、エイジングケアの基本になります。

一方、夜はクレンジングでメイクをしっかり落とした後、美容液やクリームでたっぷり保湿すると、睡眠中に肌が回復しやすくなります。

肌質や目的に合わせた基礎化粧品の使い方

同じアイテムでも、使い方を少し変えるだけで効果が変わることもあります。

例えば、乾燥肌の方は化粧水を重ね付けすることが効果的です。

適量を手に取り、肌を包み込むように優しく押さえると、水分をしっかり補給できます。

また、美容液は気になる部分に重点的に使うことで、効率良くケアができます。

シミが気になる部分には美白美容液を、目元や口元には目元用美容液を使い分けるのも一つの方法です。

基礎化粧品はどこまで必要？

すべて使う必要はある？

結論から言うと、すべてのアイテムを毎日使う必要はありません。

肌質や悩み、季節、そして生活スタイルによって、必要なアイテムは変わってきます。

むしろ、肌に合わないものを無理に使い続けると、肌トラブルの原因になることもあります。

自分の肌を観察しながら、本当に必要なアイテムを見極めることが大切です。

最低限そろえるならどれ？

最低限必要なのは以下の3つです。

• クレンジング・洗顔料（肌を清潔に保つため）
• 化粧水（水分補給のため）
• 日焼け止め（紫外線からの保護のため）

特に30代以降は肌の乾燥が気になり始めるので、これに乳液かクリームを加えて保湿力をアップさせるのがおすすめです。

美容液は特別なケアとして考え、肌の調子や季節に合わせて取り入れると良いでしょう。

アイテム数を見直すタイミングとは

以下のようなときは、使っている基礎化粧品を見直すタイミングかもしれません。

• 肌トラブルが頻繁に起こるようになった
• 季節が変わり、肌の調子も変わってきた
• 年齢とともに、以前よりも乾燥が気になるようになった
• スキンケアに時間をかけるのが負担に感じるようになった

特に季節の変わり目は肌の調子も変わりやすいので、アイテムを見直す良い機会です。

関連記事：花粉による肌荒れはなぜ起きる？｜原因やスキンケア対策を解説

基礎化粧品の選び方

肌質・肌悩みに合わせて選ぶ

まずは自分の肌質を知ることが大切です。

主な肌質には以下のタイプがあります。

• 乾燥肌：水分・油分が不足しがちで、つっぱり感がある
• 脂性肌：Tゾーンを中心に皮脂が多く、テカりやすい
• 混合肌：Tゾーンは脂っぽいが、頬は乾燥している
• 敏感肌：外部刺激に反応しやすく、赤みや痒みが出やすい

肌質に加えて、シミ、シワ、たるみ、毛穴の開きなど、特に気になる悩みに合わせて選ぶことがポイントです。

例えば、乾燥肌の方はセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が豊富な製品を、敏感肌の方は無香料・無着色の低刺激なものを選ぶと良いでしょう。

成分のチェックポイント

パッケージの成分表示もチェックしましょう。

特に以下のポイントに注目です。

保湿成分

• セラミド
• ヒアルロン酸
• コラーゲン
• スクワランなど

エイジングケア成分

• ビタミンC誘導体
• レチノール
• ペプチドなど

美白成分

• トラネキサム酸
• アルブチン
• ビタミンCなど

また、自分の肌に合わない成分がわかっている場合は、その成分が含まれていないかも確認しましょう。

続けやすさ・コスパも大切

いくら効果が高そうな製品でも、価格が高すぎて継続できなければ意味がありません。

スキンケアは毎日続けることで効果が出るものです。

自分のライフスタイルや予算に合った、続けやすい製品を選びましょう。

特に化粧水など毎日たくさん使うアイテムは、コスパの良いものを選ぶのもひとつの方法です。

逆に美容液など少量で効果を発揮するものには、多少投資しても良いかもしれません。

季節やライフスタイルも考慮する

季節によって肌の状態は変わります。

夏は汗や皮脂の分泌が増え、冬は乾燥しやすくなるのが一般的です。

その変化に合わせて、使う基礎化粧品も調整すると良いでしょう。

また、ライフスタイルによっても必要なケアは変わります。

例えば、屋外での活動が多い方は日焼け止めの効果や塗り直しのしやすさを重視したり、忙しい方はオールインワンアイテムを活用したりするのもおすすめです。

使う順番・組み合わせも意識して選ぶ

基礎化粧品は単体で使うのではなく、組み合わせて使います。

そのため、すでに持っているアイテムとの相性も考慮して選ぶことが大切です。

例えば、油分の多いクリームを使っている場合は、その前に使う化粧水や美容液はさっぱりしたタイプを選ぶと、重ね付けしたときの負担が少なくなります。

また、同じブランドのシリーズで揃えると、成分の相性が良く、効果を発揮しやすい傾向にあります。

まとめ

基礎化粧品は、自分の肌質や悩み、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

必ずしもすべてのアイテムが必要なわけではなく、最低限のアイテムでも正しく使えば十分な効果が得られます。

「クレンジング・洗顔」「化粧水」「日焼け止め」の3つを基本に、必要に応じて美容液や乳液、クリームを加えていくのがおすすめです。

また、いくら良い基礎化粧品を使っていても、生活習慣の乱れや睡眠不足、ストレスなどは肌に悪影響を与えます。

内側からのケアも忘れずに、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動も心がけましょう。

参考文献

美容初心者が知っておくべき、スキンケアの種類・順番・方法【BITEKIスキンケア辞典 Vol.1】
基礎化粧品とは│役割と正しい順番、年齢や肌質に合わせた選び方 – Her ELEGANCE
基本は5ステップ！覚えておきたいスキンケアのやり方｜肌育研究所
スキンケアの正しい順番とは？朝と夜の目的の違いも紹介｜お役立ちコラム｜基礎化粧品ドモホルンリンクル