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鼻づまり

鼻詰まりを今すぐ解消したい!寝ながらできる方法や即効性のあるツボを紹介

鼻詰まりを今すぐに解消したい!」という方は、ぜひこの記事の内容を実践してみてください。

寝ながらできる方法や、即効性があるとされているツボも紹介しています。

即効性のある鼻詰まりの解消法

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ここでは即効性にフォーカスして、鼻詰まりの解消法を紹介します。

  • 鼻を温める
  • 鼻うがいをする
  • 点鼻薬を注入する
  • 室内を加湿する

鼻を温める

蒸しタオルで鼻を温めてみることで鼻の通りが楽になることがあります。

鼻の粘膜は温めることで血行が改善し、一時的に楽になることがあります。

鼻うがいをする

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花粉症ハウスダストなど、アレルギー性の鼻炎の場合は、画像のように鼻うがいでアレルゲンを洗い流すことで、鼻の詰まりを改善できることがあります。

最近ではドラッグストアや薬局で鼻うがい用のセットが購入でき、正しい使用方法が説明されているので、アレルギー性の鼻炎に悩まされている方は一度お試しください。

点鼻薬を注入する

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画像のような点鼻薬もアレルギー性鼻炎に有効です。

点鼻薬には炎症を抑える作用があり、鼻粘膜に直接作用することで内服薬より即効性が期待できます

室内を加湿する

また室内を加湿することで鼻の中が加湿され、鼻の粘膜が乾燥を防ぐために過剰に鼻汁を分泌するのを抑えます。

鼻詰まりを改善するのにも役立ちますが、予防として鼻が詰まる前から部屋の湿度を保つようにしましょう。

寝ながら実践できる鼻詰まり解消法

鼻づまり

ここでは寝ながら実践できる鼻詰まり解消法を紹介します。

  • 体を温める
  • 脇の下を圧迫する
  • 寝る姿勢を変える

体を温める

体温が高くなると血行が改善し鼻の通りもよくなるため、掛け布団の上に毛布を被せたり、手足が布団から出ている場合はすべて布団の中に入るようにして熱が逃げないようにしましょう。

ただし睡眠中は放熱することも必要なので、鼻詰まりがましになったら熱が逃げる道を確保しましょう。

脇の下を圧迫する

脇の下には交感神経が集まっており、詰まっている鼻とは反対側の脇の下に圧迫刺激を行うことで血流が良くなって鼻詰まりが改善することがあります。

ボールなどを脇の下に挟むのが有効ですが、就寝時で布団から出たくない場合であれば握りこぶしを挟むのも効果があります。

片方の鼻だけ詰まっている場合は、反対側が下になるように横向きで寝るのもおすすめです。

寝る姿勢を変える

基本的に仰向けの姿勢では鼻内部の粘膜が膨張し、鼻詰まり感を覚えやすくなります。

横向きの姿勢になったり、枕を高くして上体を少し起こすことで鼻詰まりが解消する可能性があります。

鼻詰まりの解消に即効性のあるツボ

鼻の付け根(鼻根)付近の両側に『睛明(せいめい)』、鼻のふくらみ(鼻翼)付近の両側に『迎香(げいこう)』というツボがあり、刺激すると鼻詰まりを軽減できるといわれています。

根本的な解決にならない場合が多いですが、一時的には効果が得られる人もいます。

鼻詰まりに漢方は効く?

鼻詰まりに効くとされる漢方もあります。

鼻詰まりに対してよく用いられるのは『小青龍湯しょうせいりゅうとう』と呼ばれるものです。

通常、西洋医学で用いられる鼻炎薬として抗ヒスタミン薬があり、こちらは副作用として眠気がありますが、『小青龍湯』は眠気作用がなく、車の運転も問題なく行うことができるのが特徴です。

また、鼻水よりも鼻詰まりがメインの方は、『葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)』を検討してもよいでしょう。

身体を温める葛根湯と、鼻水の排出を促す生薬を合わせた漢方になり、寒暖差で症状が変化する方はこちらの漢方をよりおすすめしています。

鼻詰まりの原因

鼻づまり

急性鼻炎、アレルギー性鼻炎による鼻詰まり

いわゆる鼻炎とは鼻の粘膜に炎症がおきることです。

鼻炎が起きると鼻腔の粘膜が腫脹するどんな病気でも鼻閉が生じる可能性があります。

皆さん一度は鼻かぜをひいたことがあると思いますが、これはウイルス感染によるかぜ症候群の一症状で、これを急性鼻炎といいます。

鼻炎の種類はたくさんありますが主要で知っておいてほしい疾患を各項目毎に説明していきますね。

アレルギー性鼻炎(季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)、通年性アレルギー性鼻炎)

アレルギー性鼻炎には大きく2種類あるのを知っていますか?

花粉症として知られる季節性アレルギー性鼻炎ダニやハウスダストによる通年性アレルギー鼻炎に分けられます。

どちらもアレルギー物質に対する免疫反応が生じて鼻粘膜が腫脹し、鼻水が多量に出ることで鼻の通り道がより狭くなることで鼻詰まりが生じます。

季節性か一年中かの期間の違いなだけですね。

鼻の症状以外にも当然目の粘膜に反応があれば、目がかゆくなったりします。

日本人の3割は花粉症持ちであり、鼻水がひどく、目もかゆくなればアレルギー症状を強く疑います。

血管運動性鼻炎(本態性鼻炎)

自律神経が異常になることで鼻詰まりが起きていると考えられる場合は血管運動性鼻炎といいます。

しかし、実際の原因は不明であることもしばしばであり本態性鼻炎ともいいます。

味覚性鼻炎

刺激性で熱いラーメン、うどんなどの食事中に鼻水が出るのはこれが理由です。

一過性のものではありますが、反応性のものなので制御は難しいと考えます。

冷気吸入性鼻炎

冷気を吸入した時に生じる鼻炎症状で、冬のスキー場で良く起きる現象から『スキーヤー鼻』と呼ばれています。

冷気を吸入しないように防寒すれば防ぐことができます

薬物性鼻炎

内服薬(降圧薬など)や主に市販の点鼻薬の使用にて鼻炎症状をきたすこともあります。

市販の薬局で売られている点鼻薬は血管収縮薬が入っており、血管が収縮することで鼻粘膜も収縮するため通りが一時的にはよくなるのですが、長く使用することでそのバランスが保てなくなり、慢性的に鼻炎状態になることがあります。

心因性鼻炎

ストレスうつ病神経症などの精神疾患の既往のある方の主訴として鼻閉症状を訴える方がいらっしゃいます。

心因性の場合は喉の違和感など他の症状を同時に訴えることも多いです。

妊娠性鼻炎

妊娠中期以降にみられ、鼻粘膜へのエストロゲンの作用が関与していると考えられています。

妊娠中に鼻水が止まらない、鼻が詰まるのはこれが原因で、出産後に改善するのが特徴です。

乾燥性鼻炎

室内湿度が20%以下になると、鼻粘膜の乾燥により鼻閉感や痂皮形成などが生じます。

冬に乾燥した部屋にいると鼻がカピカピになるのはこの現象ですね。

副鼻腔炎による鼻詰まり

慢性副鼻腔炎蓄膿症が生じている人は、副鼻腔に貯留した汚い鼻水が鼻腔に溢れてくるため鼻の通りが悪くなり、鼻詰まりが起きます。

鼻の構造等によって起こる鼻詰まり

鼻たけ(ポリープ)や鼻腔にでき物

鼻にポリープができると聞いたことはありませんか?

鼻茸(はなたけ)ともいいますが、鼻の中をみてみるとキノコのような正常構造とは違うポリープが充満していたりします。

これは蓄膿症の人に多いのですが、鼻の中で換気不良が起きると、周囲の正常な鼻副鼻腔粘膜が肥厚することで鼻にポリープが多数できます。

また鼻腔に腫瘍病変(良性腫瘍、悪性腫瘍)が鼻の通り道にあることで、鼻詰まり症状が出ることもあります。

アデノイドの腫れ

扁桃腺には口から見える口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)の他に咽頭扁桃舌扁桃など色々あります。

アデノイドとは咽頭扁桃のことで、鼻の一番奥に存在しており、口蓋垂(のどちんこ)の裏に位置する箇所に存在しています。

この部分が大きい人は鼻呼吸がしづらくなります。

ただ顔の骨格が成長することと、大人になるとアデノイドは退縮することもあり、アデノイドが肥大して鼻詰まりが起きるのは小児であることがほとんどです。

鼻の骨・軟骨の問題

鼻の中はいくつかの骨と軟骨が骨格を形成しています。

もともと鼻腔が狭い人はいるため、少しの鼻炎症状だけでも鼻詰まり症状を認める方もいらっしゃいます。

図1にある通り、鼻の真ん中のしきりとして鼻中隔という箇所があり、鼻中隔軟骨、篩骨にて構成されております。

日本人の8割はこの部分が曲がっていたり、トゲのように尖っていることがあるので、左右のどちらかの鼻が詰まりやすい、片方だけ詰まっている人は曲がっている側が狭くなっているための可能性があります。

鼻腔に異物が入っている

もちろん鼻に異物が入っていれば、鼻詰まりはおきます。

鼻水や空気中のほこりなどが乾燥して固まった『鼻くそ』も同様です。

大人であれば、鼻に間違って異物が入った場合は取る努力はできますが、親が目をはなした隙に子供が間違って鼻にビーズや食べかすなどの異物を入れると、取れないでそのままにしておく子供もいます。

そんな時は異物周囲の粘膜が異物反応を起こして、汚い鼻水が片方から出るようになるので、ピンセットなどで除去が必要です。

速やかに医師の診断を受けましょう。

鼻と喉をつなぐ鼻咽喉に腫れがある

口を開けると、口蓋垂(のどちんこ)の後ろからできものが見えると訴える症状の方が散見されます。

これは後鼻孔ポリープというものが大半で、鼻腔の後ろの方で生じたポリープが出口を探して口の中まで大きくなっているのです。

片方だけ鼻詰まりになる原因

鼻つまり

片方だけ常に鼻詰まりがある方は重大な病気の要注意サインです!

基本的に鼻の粘膜の機能に左右差はありません。

寒い場所で鼻水が出るときに片方だけでることはないですよね?

普通は何かが原因で起きるとき、両鼻ともに同じようにおきます。

常に片側で鼻詰まりが起きるということは、片方の鼻の中で通路障害があるということです。

原因の一つとしては鼻の真ん中にある鼻中隔といわれる箇所が、曲がった形をしていることで、片方の鼻の空気の通り道が狭くなることがあります。

これは鼻中隔湾曲症といって、実は日本人の8~9割は鼻の中が曲がっているのです。

これに加えて鼻炎などによって粘膜が腫脹するとより鼻の通り道が狭くなり、鼻水が排出できなくなり、蓄膿症(副鼻腔炎)をきたします。

そして、もう一つの原因として重要なのが、悪性腫瘍いわゆるが隠れていることがあるということです。

鼻腔がん副鼻腔がん悪性黒色腫(メラノーマ)悪性リンパ腫など、鼻にできる癌は様々です。

ただどの癌も共通して徐々に大きくなりますが、鼻の中に認めるため、外見上は気づかなく、癌になっても気づくのに時間がかかるのも特徴です。

なので、片側だけが鼻詰まりを認めるときはすぐに病院に受診して検査をすることが非常に重要になります。

鼻詰まり程度で病院に受診する人も少ないのも事実であり、いざ病院で診断されるときには癌のステージが進行している場合が多いのも特徴の一つです。

病院でできる治療

例えば病院に受診することで鼻詰まりの原因が分かることがあります。

耳鼻咽喉科にて内視鏡の検査を鼻から行えば、ポリープや腫瘍などが目視的にわかることがあります。

またCTなどの画像検査を行うことで内視鏡では見えない箇所の病変を見つけることができます

実際には鼻詰まりの多くの原因は風邪に併発する鼻炎症状やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎が多く、即効性のある薬の処方にて改善することが多いです。

まとめ

鼻詰まりの原因は多彩ではありますが、原因がわかれば対処の仕方があり、患者様それぞれに適した治療法があります。

鼻詰まりがお困りの方で今回の記事を読んで、適切な医療機関に受診して、鼻詰まりが解消してくれることを願っております。 

参考文献

病気が見える 耳鼻咽喉科

この記事を書いた人

No,000 朝岡 龍博

経歴

  • 2016  名古屋市立大学 卒業、 豊橋市民病院 初期研修医勤務
  • 2018  豊橋市民病院 耳鼻咽喉科
  • 2020  名古屋市立大学病院 耳鼻咽喉科
  • 2021  一宮市立市民病院 耳鼻咽喉科
  • 2022  西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 2023  横浜内科・在宅クリニック 院長
  • 2025  医療法人 幸龍家 横浜内科・在宅クリニック 理事長

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