美容・健康問題で困っている方へ

化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

スキンケアには欠かせない工程である化粧水と美容液。

どちらも肌を健やかに保つために重要なアイテムですが、各々の役割と使い方を正しく理解していなければ、せっかくの効果が半減してしまう可能性があります。

本記事では化粧水と美容液の違いをはじめ、自分に合うアイテムの選び方や使い方についても詳しくご紹介します。

化粧水と美容液の違いとは?

化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

化粧水と美容液は、それぞれ異なる役割を持っています。

それぞれの違いを理解することで、スキンケアの効果を最大限に引き出すことができます。

化粧水の役割

化粧水は、洗顔後に最初に使用するアイテムで、主に肌へうるおいを補給するために使われます。

  • 肌の水分補給
    洗顔後で乾燥しやすい状態の肌へ使うことで、
    水分を補い保湿の土台を作ります。
  • 肌の柔軟性を高める
    化粧水によって肌が水分を蓄えてやわらかくなることで、
    後に使用する美容液や乳液の浸透を助けます。
  • 肌を整える
    化粧水は肌のpHバランスを整え、弱酸性に保ちます。
  • 種類が豊富
    高保湿タイプ・収れんタイプ・美白タイプなど、
    目的に応じてさまざまな種類から選べます。

美容液の役割

美容液は化粧水で整えた後の肌に使用するアイテムであり、特定の肌悩みを改善するためのものです。

美容成分を高濃度で配合していることから、集中的なケアが可能です。

サラッとしたテクスチャのものもあれば、ジェルやオイルなどさまざまな種類があるため、肌悩みや目的・使い心地に合わせて選ぶことが大切です。

  • 美白ケア:シミやくすみを改善する成分を配合
  • エイジングケア:ハリやしわを改善する成分を含む
  • 毛穴ケア:皮脂分泌を抑えたり毛穴を引き締める
  • 保湿ケア:乾燥を改善する成分を配合

化粧水と美容液の主な違い

化粧水美容液
目的肌を整える
水分補給
特定の肌悩みにアプローチ
タイミング洗顔後すぐに使用化粧水の後に使用
成分比較的低めで広範囲に作用高濃度でピンポイントに働きかける
種類保湿
収れん
美白
美白
エイジングケア
保湿

関連記事:肌を白くする方法はある?簡単に試せる方法やおすすめ美白成分を紹介

化粧水・美容液の選び方

化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

化粧水と美容液は、肌の状態や悩みに合わせて選ぶことで、その効果を最大限に引き出せます。

化粧水の選び方

化粧水を選ぶ際は、肌悩みや肌タイプ・使用感に影響するテクスチャーを考慮することが大切です。

肌悩み別の選び方

  • 乾燥
    ヒアルロン酸・セラミド・グリセリンなど保湿力の高い成分がおすすめです。
    水分を蓄え、肌の内部にうるおいを留める役割を担います。
  • 赤み
    アルコールフリーや無香料の低刺激処方がおすすめです。
    アロエベラやカモミールエキスなど、肌を落ち着かせる成分が含まれているとさらに安心です。
  • エイジングケア
    コラーゲン・エラスチン・ビタミンC誘導体を含む化粧水が効果的です。
    肌の弾力やハリをサポートし、しわやたるみの予防に役立ちます。
  • 美白ケア
    トラネキサム酸やアルブチンなどを含む化粧水がおすすめです。
    メラニン色素の生成を抑制し、シミのできにくい肌を目指します。
  • 皮脂や毛穴のケア
    ビタミンC誘導体や収れん作用のある化粧水が適しています。
    皮脂分泌を抑え、毛穴を引き締めるはたらきがあります。

肌タイプ別の選び方

  • 脂性肌
    さっぱりとした使用感の化粧水がおすすめです。
    収れん効果があるものや、毛穴を詰まらせにくいタイプを選びましょう。
  • 乾燥肌
    とろみがあり保湿力の高い化粧水
    が適しています。
    保湿成分が豊富なものを選ぶことで、肌の水分不足を補えます。
  • 混合肌
    Tゾーンはさっぱりタイプ、Uゾーンはしっとりタイプと場所によって使い分けるのもおすすめです。
    オールスキン対応のバランス化粧水も便利です。
  • 敏感肌
    アルコールや香料・着色料が入っていない低刺激処方
    のものを選びましょう。
    肌に負担をかけないシンプルな化粧水が向いています。

テクスチャー

  • さっぱりタイプ
    軽い使用感で、脂性肌や夏場に適しています。
  • とろみタイプ
    保湿力が高く、乾燥肌や冬の使用にぴったりです。
  • ミストタイプ
    外出先や手軽にケアしたいときに便利です。
    メイクの上からでも使えるものが多いです。

美容液の選び方

美容液は化粧水以上に成分や目的が多岐にわたるため、肌悩みや使用時期に合わせて選ぶことが重要です。

肌質・肌悩みに合わせた選び方

  • 美白ケア
    ビタミンC誘導体・アルブチン・トラネキサム酸が含まれる美容液がおすすめです。
    メラニン生成を抑え、透明感のある肌を目指せます。
  • エイジングケア
    レチノールやペプチド・ナイアシンアミド
    を含む美容液が効果的です。
    肌のターンオーバーを促進し、コラーゲン生成をサポートします。
  • 保湿ケア
    ヒアルロン酸やセラミド・スクワラン
    などの成分を含む美容液が適しています。
    水分をしっかりキープし、乾燥や紫外線から肌を守ります。
  • 毛穴やニキビケア
    サリチル酸やアゼライン酸を含む美容液は、毛穴を引き締め、ニキビ予防につながります。

季節や状況に合わせた選び方


  • 紫外線ダメージを受けやすい夏は、ビタミンC美容液や美白効果のあるものを選びましょう。
    軽めのテクスチャーでベタつきにくいものが人気です。

  • 冬は乾燥が激しいため、保湿力の高いヒアルロン酸やセラミド配合の美容液を使用するのがおすすめです。
  • 特別な日の前
    特別な日の前には、リフトアップ効果や肌のツヤを高める美容液を使用すると効果的です。

関連記事:乾燥肌におすすめのスキンケア方法とスキンケアアイテムの選び方

化粧水が先?美容液が先?正しいスキンケア方法

化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

スキンケアの基本の順番

スキンケアは、汚れを落としてから肌に栄養を与え、保湿するという流れが基本です。

基本的な順番は以下の通りです。

  • 1.クレンジング(メイクを落とす
  • 2.洗顔(皮脂や汚れを落とす)
  • 3.化粧水(肌を整える)
  • 4.美容液(肌悩みにアプローチ)
  • 5.乳液・クリーム(保湿と肌バリアの保護)

スキンケアはアイテムの使用順序が効果を大きく左右します

化粧水を最初に使うことで、水分によって肌をやわらかくし、肌のpHバランスを整える目的があります。

続いて美容液を使い、浸透力の上がった肌へ有効成分を効率的に届けましょう。

美容液は特定の肌悩みへアプローチするために使うものであり、化粧水で整えた肌に使うことで、隅々までしっかりと浸透してくれます。

クレンジング

目的:メイクや日中の汚れを落とす。
ポイント:肌に負担をかけないよう優しく行います。

洗顔

目的:余分な皮脂や汗、古い角質を落とす。
ポイント:たっぷりの泡で肌をこすらずに洗い、ぬるま湯でしっかりすすぎます。

化粧水

目的:肌に水分を補給し、整える。
ポイント:洗顔後すぐに使用して乾燥を防ぎ、コットンや手を使って優しくパッティングすると効果的です。

美容液

目的:特定の肌悩みにアプローチする。
ポイント:適量(製品の指示通り)を手に取り顔全体になじませてから、特に気になる部分には重ね付けするとよいでしょう。

乳液・クリーム

目的:肌に蓋をして水分をキープし、バリア機能をサポートする。
ポイント:乾燥が気になる部分には多めに塗布することをおすすめします。オイルタイプのクリームは冬や乾燥が激しい時期に適しています。

美容液を使うときのポイント

化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

美容液はシミ・シワ・毛穴・ニキビなど特定の肌悩みに対してはたらくアイテムです。

正しい使い方や使用頻度を理解することにより、効果を最大限発揮させられます。

美容液の基本のつけ方

美容液を使う際は、肌へのなじませ方が重要です。

  • 適量を守る
    製品ごとに推奨される量(数滴やパール粒大など)が異なるため、
    指示に従って適量を手に取りましょう。
    少なすぎると効果が不十分なままですが、多すぎても肌に負担がかかりやすくなります
  • 顔全体に均一に広げる
    手のひらや指先を使い、美容液を顔全体に均一に広げます。
    肌に摩擦を与えないよう、優しくなじませることがポイントです。
  • 重点的にケアする
    シミ・シワ・毛穴・ニキビなどが気になる部分には、
    美容液を重ね付けして集中ケアを行います。
  • 肌に押し込むように浸透させる
    手のひら全体を使い、美容液を肌に押し込むように優しくハンドプレスを行うことで、
    美容液があたたまり浸透力がアップします
  • 首やデコルテにも使用する
    美容液は顔だけでなく首やデコルテにもなじませ、
    全体的な肌のトーンアップやエイジングケアを目指しましょう。

美容液の使う頻度

美容液の使用頻度は、製品のタイプや成分によって異なります。

  • 毎日使える美容液
    保湿やエイジングケア用の美容液は、朝晩のスキンケアに毎日取り入れて問題ありません
    欠かさずに使用することで肌のうるおいが保たれ、バリア機能の向上につながります。
  • 週に数回使う美容液
    レチノールや高濃度ビタミンCを含む美容液は、肌に刺激を与える場合があるため、
    週に2~3回程度の使用がおすすめです。
  • 朝だけ、または夜だけ使う美容液
    朝専用:紫外線対策や肌を明るくする目的の美容液は、朝のスキンケアに適しています。
    夜専用:エイジングケアや肌の再生を促す成分を含む美容液は、夜のスキンケアで使用すると効果的です。

美容液でも最初に使用するものもある ~導入美容液について~

化粧水と美容液の違いとは?選び方やスキンケアの順番を解説

スキンケアの基本的な順番では、化粧水を最初に使用し、その後に美容液を取り入れるのが一般的です。

しかし、「導入美容液(ブースター)」と呼ばれる特別な美容液は、化粧水の前に取り入れる必要があります。

導入美容液とは?

導入美容激はスキンケアの最初に使用するものであり、その後に使う化粧水や美容液全体のはたらきを底上げする役割を担っています。

導入美容液によって肌がやわらかくなると、うるおいや美容成分が角質層に浸透しやすくなり、保湿力の向上やバリア機能の正常化につながります。

主な成分

導入美容液には、肌を整えながら浸透力を高める以下のような成分が配合されています。

  • ヒアルロン酸
    保湿力が高く、肌の乾燥を防ぎます。
  • 植物エキス
    肌を柔らかくする効果や鎮静効果が期待できます。
  • オイル成分
    肌をなめらかにし、柔軟性を高める効果があります。
  • ナイアシンアミド
    肌のバリア機能を強化し、次に使うスキンケア成分を効果的にサポートします。

使用時の注意点

  • 他の美容液との使い分けを考える
    導入美容液と通常の美容液を同時に使う場合、順番を間違えないように注意しましょう
    導入美容液はスキンケアの最初、通常の美容液は化粧水の後に使用します。
  • 適切な使用頻度を守る
    導入美容液は毎日使えるタイプが多いですが、製品によっては使用頻度が異なる場合があります
    説明書をよく確認し、過度な使用によって肌へダメージを与えないように注意が必要です。
  • 成分の確認をする
    肌に刺激を与えやすい成分が含まれる場合があります。
    敏感肌の方は二の腕の内側などでパッチテストを行い、問題がないことを確認してから使いましょう。

関連記事:スキンケアを正しい順番で行う理由|基本の順番を朝と夜に分けて紹介

ハンドレッドドクターでできること

ハンドレッドドクターでは提携医療機関と共に美容医療や美肌オンライン診療を行っています

美肌オンライン診療では、肌に関するお悩みやお薬の処方をしており、自宅にいながら診察から処方までの工程全てを利用できます。。

処方内容(1日3錠/30日分)価格(税込)
【美肌】美容最強セット・シナール配合錠
・ユベラ50㎎
・ノイロビタン配合錠
・トラネキサム酸250mg
6,600円
【美肌】ピル内服中美肌セット・シナール配合錠
・ユベラ50mg
・ノイロビタン配合錠
5,500円
【美肌】飲む美肌セット・シナール配合錠
・ユベラ50
・トラネキサム酸250mg
4,400円
【美肌】美肌初心者セット・シナール配合錠
・トラネキサム酸250m
4,400円

詳しくは以下のサイトをご覧ください。

◆千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック◆

まとめ

化粧水と美容液はそれぞれ異なる役割を持ち、正しい順番と使い方によってその効果を最大限に引き出すことができます

いずれも自分の肌タイプや悩みに合った成分をチェックし、できるだけ長く継続して使用するとよいでしょう。

この記事を参考に、自分に合った化粧水や美容液を取り入れ、理想の肌を目指してください。

参考文献
化粧水に含まれている成分とは?期待できる効果も紹介 | QVC.jp
化粧水と美容液の違いとは?使う順番や選ぶときのポイント、おすすめアイテムもご紹介 | RAXY(ラクシー)

この記事を書いた人

No,004 東山 麻伊子

経歴

  • 2006年3月 富山県立高岡高等学校理数科 卒業
  • 2012年3月 富山大学医学部医学科 卒業
  • 2012年4月 富山大学附属病院 初期臨床研修医
  • 2014年6月 金沢医科大学形成外科学教室 入局
  • 2016年4月 厚生連高岡病院形成外科 医員
  • 2018年4月 石川県立中央病院形成外科 診療助手
  • 2019年4月 日本形成外科学会専門医 取得
  • 2019年4月 金沢医科大学形成外科学教室 助教
  • 2020年4月 富山大学附属病院形成再建外科美容外科 特命助教
  • 2020年12月 カメイクリニック高岡院 副院長
  • 2022年9月 レナトゥスクリニック東京田町院院長

関連記事RELATED